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内容説明
正方・節分・節供・祭・稲荷・地蔵…日常生活や、年中行事に隠された日本人の心の源流。
目次
第1章 日本人の心の源流(日本人と八百万の神々;海の向こうからやってきた仏)
第2章 暮らしの中の神々と仏(身近な神々;身近な仏たち)
第3章 日本の神々と神道(神に仕える人々;参拝の作法;暮らしの中の神々;「ハレ」と「ケ」)
第4章 日本の仏と仏教(大乗仏教の成り立ち;仏教の教え;暮らしの中の仏教;仏教の死生観)
第5章 古社寺を歩く(祈りと御利益;無病息災・延命長寿;縁結び・縁切り;家内安全・夫婦円満;安産・子宝;厄除・開運;商売繁盛・勝利祈願)
著者等紹介
岩井宏実[イワイヒロミ]
1932年奈良市生まれ。立命館大学大学院修士課程修了。文学博士。現在、帝塚山大学学長をつとめるほか、大分県立歴史博物館館長、国立歴史民俗博物館名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinupon
14
神道や仏教の入門書としては面白いです。日本人と宗教を考えるには良いと思います。2014/01/31
うえ
6
「寺や僧は、死者に対して非常に冷たかったのである。…仏教は天皇を頂点とする国家統一をすすめる手段に使われ、華麗な寺院建築からうかがえるように繁栄をきわめるのだが、一般庶民からは遠い存在だったのである。寺が、人々にとって身近な存在になるのはずっと後のことだ。僧がまがりなりにも死者の弔いをやりだすのは、十世紀半ば以降なのだ。その先駆けは市聖と呼ばれる空也上人で、かれは念仏を唱えながら各地をめぐって放置されている死者を弔って歩いた。この頃から仏教が、一般庶民の心にも入り込むのである」2020/01/07
秋乃みかく
6
★★★☆☆ すっきり簡潔にまとめられていて読みやすかった。神と仏が混じり合う日本ってやっぱり面白い国だな♪2017/05/15
mabel
6
神々と仏、神仏習合を今まで当たり前のように受け入れて生きてきたけれど、その「日本人の宗教に対するおおらかさ」を学問の視点から解説されると。。。八百万に神をみる日本人、をあらためて考えるきっかけになりました。2016/10/10
A.KI.
2
文字通り神々と仏、神道や仏教、神社や寺などについて入門的にわかりやすく。同種の本を何冊か読みましたが、ともかく神仏習合によって神や仏の姿もさまざまになっている日本の宗教観というか、信仰の起源というか…は、本当に難しい。が、また同時に奥深い…と改めて。正月や節分、さまざまな祭なども、起源は神道的なものなのか、仏教なのか…ひとつひとつにいろんな意味があるのだなあ…とは考えさせられます。本書第五章の「古社寺を歩く」は旅行の際の参考にしたい。2014/08/04