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内容説明
“糸綢之路”に刻まれた歴史の大河―悠久の時を超えて、いま甦る。
目次
第1章 西安、そして敦煌―圧巻の遺跡が絹の道に輝く(西安―シルクロードの始まり;蘭州―黄河と道がであうとき ほか)
第2章 新疆ウイグル自治区―天山山脈とタクラマカン砂漠(トルファン―カレーズの恵みとぶどうの匂い;ウルムチ―「美しい牧場」の名を持つ地 ほか)
第3章 中央アジア―交錯するロシアとイスラムの文化(ビシュケク―旧ソ連が色濃く残る;サマルカンド―「青の都」に秘められた興亡 ほか)
第4章 道はヨーロッパの異文化へ―それでも人は道を歩く(マシュハド―シルクロード上のイランの役割;イスファハン―アラブ戦士のために栄えた地 ほか)
著者等紹介
長沢和俊[ナガサワカズトシ]
1928年東京生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。現在早稲田大学名誉教授・就実女子大学客員教授。日中共同楼蘭探検隊、ニヤ遺址調査隊の参加を含め、シルクロード方面において60回以上もの現地調査・旅行を行う。またNHKシルクロードシリーズの西域南道の取材にも同行。現在もシルクロードの調査、発掘活動を精力的に続けている
吉村貴[ヨシムラタカシ]
1950年神奈川生まれ。上智大学文学部新聞学科を経て、出版社編集部勤務。後にフリーランスとなり、単行本の制作、TV番組の構成などに携わる。その豊富な経験や人脈を活かし、月刊誌、週刊誌などに執筆多数。知識に裏うちされたその手腕には定評がある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
びっぐすとん
17
『乙嫁語り』から中央アジア繋がりで再読。地図帳を開いてため息。あまりにも広大。人類はこの道を行き交い、いくつもの国が興亡を繰り返してきた。何かの本でヒトほど移動距離の長い生物は他にいないと読んだが、砂漠や高山を越えこの距離を人は歩くのか。唐の時代西域に赴任した役人、アレキサンダー大王の東方遠征に従った兵士、故郷を遥かに離れた場所にいることをどう思っていただろう?水があれば町が出来るとはいえ過酷な環境になぜ人は住んだのか?砂漠やそびえる山脈の先に何を求めて人は前へ進むのか?島国の人間には途方もない。2021/03/23
びっぐすとん
5
シルクロードの要所の歴史の解説が分かりやすい。今まで読んだシルクロード関連本は、著者が重点を置いている場所以外の記述が手薄だったりすることが多かったので(広範囲だから仕方ないかもしれないが)、この本は万遍無く紹介されていて良かった。だが写真が無いのは残念。地図も最初の1つだけでいちいち戻らなきゃいけないところがちょっと不満。しかしほんとにこんな砂漠ばかりの大地を人間が歩いて旅するなんて・・・。世界地図を知っていてもその距離に慄くのに、果てもわからぬまま旅した昔の人の勇気と欲と好奇心には恐れ入る。2016/07/10
Maumim
2
新疆ウィグル自治区、中央アジア、イランのあたりが好き。これを読むと、昨年のウズベキスタン旅が「もったいなかった!」って思われる。2009/09/27