内容説明
本書は、江戸世相の素資料である古川柳を繙きながら、江戸の闊達な庶民たちの様相を描いたものである。
目次
第1章 江戸庶民のこんな意外な風習(行灯の微細な穴でばれた隠し妻;お産婆さんは臍の緒を何で切ったか ほか)
第2章 「困ったときはお互いさま」の長屋の人情(井戸端へ「人の噂」を汲みに行く女たち;御茶の水をはじめ各地に湧水あり ほか)
第3章 「宵越しの金は持たない」大らかな暮らし(金が手元に無くとも、いつかいい時が来る;居宅を持たず隠居を楽しむ ほか)
第4章 四季折々を楽しむ元祖スローライフ(春の陽気に誘われ摘み草をしに郊外へ;道々、人の荷物を持つ「坊主持ち」遊び ほか)
第5章 簡素で豊かな信心深い生き方(神仏からの加護を求めた“お百度詣で”;健康祈願の仁王像に紙を千切って投げる ほか)
著者等紹介
渡辺信一郎[ワタナベシンイチロウ]
1934年東京生まれ。古川柳・江戸庶民文化研究者。早稲田大学教育学部卒業。元都立深沢高校校長。古川柳の研究歴は35年におよぶ。現在、テレビ・ラジオ・雑誌で幅広く活躍中。そのほか全国各地で精力的に講演会を行っている
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
inarix
1
春は摘み草や野掛け(ピクニック)、花見に沸き、夏には潮干狩りを楽しみながら日々の菜を得、夕顔の下で涼み、秋は紅葉狩りや茸狩り、暮れれば虫聞き、虫合わせで夜長を愛で、冬は熱燗を引っ掛けながら雪見と洒落込む……。 江戸の世相を生き生きと詠う古川柳を繙き、当時の闊達な庶民たちの暮らしぶりを紹介する良書。 2013/08/02
わゆ
0
川柳から読み解く江戸庶民の生活と実態。読みやすくて面白かった。へその緒を切るのに酵素が消毒に作用する竹のへらを使ったり、その切り口を縛るのに腐敗を防ぎ雑菌の繁殖を抑制する酵素を持つ朝を使ったりと、実に科学的な事をしていたということに感心しました。2010/02/26
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