内容説明
呪い、怨霊、猟奇、憑依…現代ホラーの原点がここにあった!―血も凍りつく、愛と妄執の世界。
著者等紹介
峰原うらら[ミネハラウララ]
出版社勤務を経て、現在はフリーの執筆家。油彩の趣味があるほか、かつては小劇団を主催した経験もある。古今東西の古典や歴史の裏話に取材した創作を中心に活動し、美術や文学に関する著作も多い。芸術作品における人間の愛と欲を読みやすく説き明かすことに意欲を持つ。著書に『愛の秘密に触れる源氏物語』(小社刊)などがある
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感想・レビュー
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たかしくん。
20
いつかは原典を読みたいと思いながらも。中には、目をそむけたくなるような猟奇的な怖い話もありましたが、寧ろエロチックとグロテスクの入り混じった「蛇性の淫」と「菊花の約」が、私向きかな?!2014/08/31
お涼
19
『雨月物語』の現代語版。男女のことから歴史や社会的なことまで、人の業の恐ろしさを不気味に妖しく語られている。男ってやつは、と思うと同時に女ってやつはとも思う。古典ならではの異世界感、おどろおどろしい中に美しさもある、こういう物語に心惹かれる。【図書館本】2019/07/13
まくだ
3
原典を読みこなす自信がなかったので口語訳版。古典世界をベースにしたホラー短編集だが、ホモセクシュアル・ショタコン・カニバリズムと何でもござれ。一番怖いのは人間だということか。この時代に人間のおどろおどろしさをここまで克明に描写した上田秋成の力量に恐れ入る。貧福論という話はとても考えさせられた。経済学的というか、貨幣論的というか...2013/06/14
シーラ
1
ちょっと装飾が過ぎるきらいがあるけれど、入り口としてはGOOD。原作も読んでみたい。2011/09/18
砂貴
0
★★★★☆R2013/10/18