内容説明
人間関係、仕事、恋愛、コンプレックス、自分…大事なことの考え方、見つけ方。
目次
1 「自分」の行方―私は誰か、私は何か(自分を好きになる方法、好きな自分の見つけ方;若いうちの遊びはスネをかじってでもしろ ほか)
2 「恋愛」の行方―感情と欲望の考え方(セックスについての個人的意見;黙って浮気するか、そもそも浮気しないか ほか)
3 「社会」の行方―自由を生きるには(吉本隆明流会社選び;苦手は避けて通れ ほか)
4 「真理」の行方―幸福になるために(成長するということ;真実を引き出す追及、嘘を増やす追及 ほか)
5 「生命」の行方―安らぎの哲学へ(産む・産まぬは選択するものなのだろうか;良い顔になる老い方、自由になる老い方 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
黒頭巾ちゃん
26
『魂(人格)が腐る仕事なら辞めてよい』『人との別れは成長をさせる』『喜怒哀楽や憐みなどの感情が精神年齢を上げる』と気になった言葉たちです。仕事は自分の尊厳や理念と違う場合でしょう。別れは、ペットとの別れも含まれているのではと思います。会った以上いつかは別れるので、その流れを会得するのでしょう。感情を経験することで、人間としての奥行きができて、精神年齢を上げると思います。そこには実年齢は関係ありません(*^_^*)意外に示唆に富んだ内容でした!!2014/09/11
佐島楓
17
だいぶ前に単行本を購入して読んだ。読んだけれど、読み取れていなかったなと気づいた。「嫌な性格はそのまま放っておいて、長所を伸ばすようにすればいい」なんて今は実感できる言葉だが、二十歳そこそこの私はわかっていなかった。「人間というのは、喜びよりも、哀しみとか寂しさ、憐れみとか、そういうことで精神の年齢が増えていくことが多いんじゃないか」そのとおりだと感じる。再読できてよかった。2013/02/09
スノーシェルター
14
面白い考え方の人。「そこにいたら自分が腐ると思ったら辞める」とか「いじめられたらその場でいじめ返す」とか、とても納得。恋愛に関しては男性ならではだなと思いつつ、女性の立場からも考えているところが良い。吉本さんの本は初めて読んだけれど、宮沢賢治好きなのかな?2014/09/02
Lily603
13
★★★+ 最近は歳なのか、上から目線の文章や味気ない文章が受け付けなくなってきた。シンプルでいて押しつけがましくなく、ほんのりと温かさを感じる文章、そういうのがだんだん好きになってきた。この本は吉本さんが人生においてよくある悩みについて、吉本さんなりの考えをそっと提示していくもの。歯切れの悪いものやよく分からないものもありますが、読んでいて何だか安心します。2013/03/08
ははは
5
偉そうな上から目線のことばではなく、読みやすかったです。死ぬときにもっていけるもの中で「愛した、愛された記憶とか、その人の生活の跡はあとに残された生きている人に残る。」それが残れば上出来!とありました。それが残せればね〜... 2012/04/09
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- 和書
- 埋もれる 宝島社文庫