内容説明
存在とは何か、無とは何か、慈悲とは何か。インド哲学、孔子や孟子、そして法然・親鸞の世界へ。
目次
1部 東洋哲学ってこんなに役に立つ!(「東洋哲学」するということ;東洋哲学ってなに?;わたしたちと東洋哲学)
2部 東洋の哲学者たちは「生き方」をどう考えたのか?(インド哲学;中国哲学;日本哲学)
著者等紹介
白取春彦[シラトリハルヒコ]
青森市生まれ。独協大学外国語学部ドイツ語学科卒業。1979年ベルリン自由大学入学。哲学・宗教・文学を学ぶ。85年に帰国後、精力的に著述活動をこなしている
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感想・レビュー
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ジョンノレン
36
A4100頁足らずの中にインド中国それに日本の思想と多少の文化を凝縮。一気におさらいして鳥瞰すると濃淡深浅などが浮き彫りとなり、新たな全体感も。但し基本線教科書レベル。西洋のそれとの対比、方や概念他方は処世の要素も濃厚。日本については神話はさらりと済まして、最澄空海以降の主要どころの肝を押さえて概観、江戸時代の上澄みは朱子学メイン。鎌倉時代の僧忍性の慈悲は印象的。荘子の安心立命。韓非子のクールで醒めた見解は今も息づく。量子力学研究者の本など読むと仏教思想の根幹との親和性に行き着くとか。いずれ深掘りしたい。2023/10/16
sayzk
4
「なんか聞いたことある」「教科書に出てたような気がする」、人名・学派・が整理してあります。見やすいです。2013/08/04
joymanChaneD
1
インド,中国,日本の東洋哲学を,図で概観する一冊。性善説を唱える孟子が「悪人は人でない」と言い放ったのは面白い。「性善説」「性悪説」の名に反して,性善説は性悪説よりもラディカルな発想だと思った。2022/10/07
なごみ
1
確かにわかりやすい図解でした。比較しやすくてよかったです。 2011/06/08
スタビライザー
1
東洋哲学はプロセスを重視する。西洋哲学がウェイトを置く、「真理」そのものよりそれに至る過程。とりあえず、実践しろとのこと。個人的には老子の無為自然の概念が気に入った(荘子も)。あるがままに。2009/12/21