内容説明
一冊よむだけで「日本史の全体像」つまり「日本史の全貌」をつかむことができる本はないか―本書は、このような求めに応じて書かれたものである。何か日本史上のことを手早く調べねばならなくなったときに、本書はきわめて有益なものである。現代の日本で生活していても、「天皇家の起こり」、「日本人が神社をまつる理由」など、知りたいことは多い。私たちが日本らしさを感じるものは、すべて日本の長い歴史のなかでつくり上げられてきたものだからである。日本史に関して学ばねばならぬ事項は多い。大学受験レベルの日本史を身につけるには、高等学校の教科書の膨大な量の記述を暗記する必要がある。それは、面白味のない単調な事実の羅列で成っている。しかし、日本史の流れをうまくつかめば、それがうまく整理できるようになり驚くほど楽に覚えられるようになっていく。本書は、日本史の授業をうけねばならぬ人びとにももっとも有効なものになるだろう。勉強にあたって日本史の大きな流れをつかむことが重要だからだ。
目次
古代 日本国の起こりと貴族の時代（旧石器時代から縄文時代へ；農耕の起源と弥生文化 ほか）
中世 分裂から統一へ（保元・平治の乱；平氏の繁栄と滅亡 ほか）
近世 幕府支配下の安定の時代（関ヶ原の戦いと豊臣家滅亡；幕藩制の確立 ほか）
近代 戦争の時代から国際協調へ（戊辰戦争と廃藩置県；文明開化と地租改正 ほか）
著者等紹介
武光誠［タケミツマコト］
１９５０年、山口県防府市生まれ。東京大学大学院国史学科博士課程修了。現在、明治学院大学教授。日本古代史を中心に日本文化を歴史哲学的視野で扱った研究に取り組んでいる
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