感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
コウメ
19
組織は本来、善の価値を実現するためのものであるが、運営する人間の一念次第で、極悪な目的にも転じてしまう危険性があることを厳しく教えられた。とりわけ権力とは、すべてを飲み込む津波のような存在であり、生半可な信念では抗しきれない。そこに立ち向かうには、死をも覚悟するほどの強靭な信念が必要である。また、信仰の道を自ら捨てることの愚かさについても強く語られている。2026/02/08
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7
「出獄と/入獄の日に/師弟あり」。この一首に本書の万感が包含されている。仏法ヒューマニズムの大著としての価値は、特に「大阪」「裁判」の章にある。本書の216p、羽田行きの日航機に搭乗する場面で、この新聞小説は休載となった。その経緯についてもまた、権威権力との闘争であった。再開後の書き味は、何かそれまでの規制を取り払ったかのような趣きがある。文字通り壮絶な人権闘争であり、権力の魔性と横暴をここまで暴き出した小説は至極稀だ。旧版単行本あとがきで「労苦こそ希望の母」と著者は言い切った。偉大だと称するほかない。2018/10/23
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6
一年越しに再読。296p「偉大なる戦いの成否を決するものは、きめこまやかな納得の対話である。対話に尽きる。人間の真実の理解というものは、水が地中深く染み渡るような、命に染み入る語らいを通してのみ可能となる。そして、そこに決意も生まれる。勇気もみなぎる。」そうだな。その通りだな、と我が身に引き当てて感じる文章だった。染み入る言葉を発する自己自身であろうと期す。頑張ろう。2017/06/21
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4
「人種差別も、民族紛争も、根本的な解決の方途は、この大聖人の仏法を基調としたヒューマニズムのなかに、見いだすことができよう。なれば、広宣流布とは、人間の尊厳と自由と平等とを勝ち取る人権闘争にほかならないはずである。そして、そこにこそ、創価学会の担うべき社会的使命もあろう。この時、山本伸一の生涯にわたる人権闘争への金剛の決意が、胸中に人知れず芽吹いていたのである」(403p)。大阪事件とその無罪判決までの詳細を描く。一連の原体験を通じて人権闘争への社会的使命を決意する、この創造性たるや、まさに創価である。2024/03/20
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3
戸田城聖著の人間革命と併せて読む。自分が読んだ本を山本青年も読んでいると思うと、その世界に入り込んだような気がする。「待て、しかして希望を忘れるな」との言葉を引用されているが、程度の差は九牛一毛とはいえ、境遇に悩む自分に取って滋養とすべき言葉であると感じた。2016/02/12




