感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コウメ
25
勝利には懸命な努力が不可欠。幸福とは、どんな状況でも負けない魂の輝きであり、不幸の原因は他者や運命ではなく自身の弱さにある。信心は立場ではなく志がすべて。人生の勝負は50歳が一つの節目となり、真剣に努力すれば納得のいく結果を得られる。知性とは記憶力だけでなく探求心や創造性も含む。常に疑問を持ち考えることが大切。人格を磨き、信頼される人間となるために、自らの偏見やわがままに打ち勝つことが重要。」2025/03/04
wiki
10
言論問題。会長の謝罪会見にまで追い込まれた事件。『創価学会を斬る』なる偏見本が、選挙の時期に電車広告の大見出しで喧伝。不正を不正と言い、発刊中止を求める要請を逆手に録音して言論弾圧だなどとは、どれほど学会員が悔しい思いをしたことか。それを山本伸一は身命を投げ打ち矢面に立った。詳細は佐藤優『池田大作研究』に譲る。今は「マスコミに学会員が入り込んで陰で言論弾圧を云々」と批判もある。しからば仮にも斯様な権力を得たという学会員は、大偏見の中でどれ程の努力をし、信頼を結んでその地位を得たか。真実を直視すべきである。2020/12/22
wiki
5
「試練は、人の本性を暴き、淘汰する。ーー勇気の人か、臆病者か。正義の人か、偽善者か。信義の人か、背信の徒か」(276p)今この時にこの巻を読むに至った意味を反芻する。自身の原点の学生部を語る智勇、絶不調の身体で励ましを送る姿と参院選挙・言論問題の挑戦を描く烈風。乗り越えて新体制に移行せんとする大河。身に引き当てる。自身の環境もまた毎度毎度、違った角度の悩みを持ち、尽きない。いつもブレブレである。試練に弱いのである。伸一の励ましにあるように、果たして自分は目的感を把持しているか、などと反省しながら読み進む。2025/06/29
ねこ
4
「言論」や「表現の自由」の大切を学んだ。悪人が自分の地位や名誉、金を守るために真実を叫ぶ団体を弾圧する。そのために公然と民衆のプライバシーを侵害する。しかし一部のマスコミや政治家はそれを「表現の自由を守るための行為」であると平然と語る。これが許される社会を民主主義社会とは呼べない。私利私欲のために、マスコミや民衆を利用する「悪」とは断じて戦っていきたい。2012/09/04
Norimasa Saito
3
電子版で再読。1969年から70年。東大紛争に代表される学生運動を背景に、山本伸一の命懸けの激闘。「言論問題」への対応苦慮が丹念に描かれていく。苦闘の中。次代担う未来部の育成、聖教新聞社新社屋のオープン等未来を決する先手が打たれていく。この小説は現代史を通して自分自身を見つめ直すことができる。2024/08/27