内容説明
新時代―師に誓った大客殿が落成し、新たな社会建設に民衆が躍り出る“本門の時代”へ。第一歩として、伸一は豪州等に旅立つ。鳳雛―創価の永遠の大河を開くために、後継の高等・中等部、少年部を結成。伸一は自ら生命を注いで未来の鳳凰を育む。光彩―東欧社会主義国も含め、欧州・アジア各国へ。地道な対話で同志を励ます一方、人間性抑圧の全体主義の矛盾を思索する。衆望―高度経済成長の陰で民衆を忘れた政治の変革をめざし、公明党が結成される。伸一は沖縄で小説『人間革命』の執筆を開始。
目次
新時代
鳳雛
光彩
衆望
著者等紹介
池田大作[イケダダイサク]
昭和3年(1928年)、東京生まれ。創価学会名誉会長。創価学会インタナショナル(SGI)会長。創価大学、アメリカ創価大学、創価学園、民主音楽協会、東京富士美術館、東洋哲学研究所、戸田記念国際平和研究所などを創立。世界各国の識者と知性の対話を重ね、平和、文化、教育運動を推進。モスクワ大学、グラスゴー大学、北京大学など、世界の大学・学術機関の名誉博士・名誉教授、世界の各都市の名誉市民の称号、国連平和賞をはじめ「桂冠詩人」の称号など多数受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コウメ
21
「人の偉大さは死後に証明される。社会的地位や経済力ではなく、人を救い幸福にすることが最大の輝き。好かれるには笑顔と思いやりを持ち、祈ることが大切。若さには無限の可能性があり、10代20代の努力が30代40代の人生を決める。焦らず粘り強く挑戦し続けることで自信は生まれる。感謝の心を持たない人は依存し、不満を抱えやすい。全ては自分の内面にあり、精神の強さと哲学を持つことが幸福への鍵となる。」2025/02/27
みゃーこ
15
保守、革新、に対して「中道」。地球民族主義。社会主義と資本主義のどちらも否定されるべきでは無い。問われるべきは制度を動かす「人間」という視点の欠落。全ての根源である人間の内面を生命変革していく人間革命。その武器とは対話だ。言論による革命。自己を磨くことが運動に不可欠。1人の人間に光を当てて進む運動はイデオロギーを優先する生き方とは対極。等云々。 2022/08/24
まぁ
15
「新時代」「鳳雛」「光彩」「衆望」の4章からなる。感謝は幸福の原動力。2020/04/12
wiki
8
「理念なき、哲学なき政治が、『常識』となってしまった日本にあっては、政治の根底に指導理念が必要であるという『常識』さえ、通じなかった」「多様な大衆に深く根を下ろし、大衆の味方となり、仏法の慈悲の精神を政治に反映させゆく政党が、今こそ躍り出るべきであろう。それが衆望ではないか」そのまま今に響く。「わが『本門の時代』の先駆を切ったのも、青年たちであった」と。いま、9.27の世界青年部総会に向けて、全世界の青年部有志が「新時代のビジョンを掲げ」て自他共の幸福の為に挑戦の日々を送る。この現代と当時の本門が重なる。2020/09/01
wiki
5
「広宣流布のために全力を尽くすのは当然ですが、"信心のためだから、これでいいのだ"などと考えては、絶対にいけません。どんなに忙しくとも、家族への配慮を忘れてはならない。それが信心なんです。それが、一家和楽の勝利の道です」(293p)現在、自身が金剛の指針とする一説。「それぞれの国で、誰か一人が立ち上がれば、幸福の波が広がっていきます。あなたが立てばいいんです」(312p)。今回、また新たに金剛の指針とすべき一説。衆望の章は、公明党結成について触れる。今だからこそ、読めて良かった。振り返るべき原点は大衆だ。2024/11/17
-
- 和書
- 椿姫 角川文庫