感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月
6
自らを知ろうとする務め、この不名誉で、愚劣で、強情で、不可解な労働の中に、ランボーは閉じ籠る。ランボーの詩的経験は、この務め以外の一切を排除する。彼の詩は、いかなるものであれ外的なものに頼ることなく、唯々の想像力によってのみ内部から自らの本性を理解しようとする前代未聞の努力と具現している。その為、彼の詩は唯我論の中に、一種の魔法の円の中に閉じ籠る。象徴に取りつかれ、様々な個人的関係の内部探求に没頭したランボーの詩は、その形式自体、構造上の省略と結びついた並外れた象徴的微妙さを備えている。 2017/05/26
-
- 和書
- こんな建売住宅は買うな
-
- 和書
- 自分が好きになっていく