感想・レビュー
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mittsko
7
1987年刊。愛知学院大学の全学一貫必修科目「宗教学」のテキストとして新たに編纂された一冊。同大は曹洞宗の大学であり、本書の「宗教概説」は仏教、とりわけ禅についての解説が中軸をなす。比較宗教、宗教理論の学としての「宗教学」に充てられるのは第一編のみで、つづく第二、第三、第四編はそれぞれ「仏教学」「禅学」「日本人の生活と仏教」となっており、さらに附編「聖語と座禅自習」が末尾におかれる。ただし「宗教学」がそこに含まれる点、他の宗門宗教系大学とは異なる広い視野を表すものだとの自負を、長谷部幽蹊師が「序」に記す。2021/04/22