目次
序章 原子力ってなに?
第1章 原子のしくみ入門(原子のしくみ;大きなエネルギーが生まれる理由 ほか)
第2章 原子力の歴史(発見の歴史;原子爆弾と核兵器の歴史 ほか)
第3章 原爆のおそるべき威力(原爆のしくみ;1945年8月のヒロシマ ほか)
第4章 原子力発電という技術(電気の量とエネルギー;発電の種類 ほか)
著者等紹介
舘野淳[タテノジュン]
1937年、旧奉天市生まれ。工学博士。東京大学工学部応用化学科卒業。日本原子力研究所研究員を経て、1997年から中央大学教授。日本科学者会議原子力問題研究委員会委員長
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
肉尊
41
広島の平和記念資料館で購入した一冊。原子力発電の仕組みを図解を用いて非常にわかりやすく解説してくれている。ウラン1gから平均的な家庭の2年2か月分にも相当する電力が得られるなど、二酸化炭素を排出しない未来の新エネルギーとして注目されてきた原発だが、その安全神話が福島第一原発事故で見直されることとなった。本書は広島や長崎の惨状、核開発の歩みや核軍縮条約なども記載されており、多角的に考察することができる。先日、六ヶ所村の再処理施設の延長が報じられたが、エネルギー問題を自分事として捉え、学ぶ必要があると感じた。2022/11/13
ステビア
16
最初の一冊。小中学生でも読める。2014/08/08
さきたまおおはし
2
大飯原発再稼動し、積読本を手にしました。中立の立場を取っており、危険性についても触れている。児童書だが、入門編として大人が読んでもいい。原発の仕組み、利点、危険性、歴史、現状…端的によくまとまっている。3・11後改訂版。オススメ。2012/07/04
ハシ
2
この本は、子どもにどのように今の原発問題を伝えるか、迷いに迷い、原子・元素といった基礎から一緒に学びその上で原子力について知ってもらうため、まず私が手に取った。完全中立というわけではないが、震災より前に書かれた本だけに比較的中立的な立場から、基礎から様々な発電の仕組み、原子力発電のメリット・デメリットまで書かれている。また、広島・長崎の原子爆弾のことにも触れられている。放射性物質の体への影響についての部分は、著者の専門外であるせいか、今一つ薄い気もするが、子どもに読ませるに十分参考になる図書だと思った。2011/06/26
Mitz
2
原子の仕組みから原子力の歴史、原爆や原子力発電まで、基礎の基礎がまとめられた本。図や写真が多く、文も平易なため、子どもから大人まで親しめる内容。エネルギーの問題は、資源の無い日本にとっては避けて通れないこと。また、日本は世界で唯一の被爆国。正しく考え、正しく恐れるために、お手に取ってみてはいかがでしょうか。2011/05/07
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