内容説明
ドイツ軍占領下フランスのヴィシー政権による対独協力とユダヤ人迫害。キリスト教会の沈黙。「人権とレジスタンスの伝統」の神話が覆る。記憶の継承と国家の責任という日本でも緊急の歴史課題を、史料をもとに丹念に追究し、苦悩するフランス・デモクラシー像を鋭く開示。
目次
第1章 フランス社会と戦争の記憶
第2章 記憶と謝罪
第3章 カトリックとユダヤ人問題
第4章 ヴィシー時代のカトリック教会
第5章 カトリック教会と戦争の記憶
第6章 記憶の弁証法
第7章 記憶と責任
著者等紹介
渡辺和行[ワタナベカズユキ]
1952年岐阜県生まれ。京都大学大学院博士後期課程単位取得退学。香川大学法学部教授を経て、奈良女子大学文学部教授。フランス近現代史専攻
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