内容説明
東西軸から南北軸(天地軸)へ、白鳳期の信仰原理の大変革を伊勢神宮祭祀や大嘗祭の詳細な検討を通して探る。
目次
日本古代呪術(古代日本人における世界像と現世生活像;日本原始信仰と陰陽五行説;女陰考―呪術における女陰;白鳳期における呪術;私見大嘗祭 ほか)
隠された神々(日本古代の神々;大君は神にしませば―白鳳期の呪術;伊勢に隠された神々―伊勢神宮の謎;大嘗祭でまつられる神)
著者等紹介
吉野裕子[ヨシノヒロコ]
1916年東京に生まれる。1934年女子学習院、1954年津田塾大学、各卒。1975~87年学習院女子短期大学非常勤講師。1977年3月『陰陽五行思想からみた日本の祭』によって東京教育大学から文学博士の学位を授与される。現在、山岳修験学会、日本生活文化史学会、各理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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大臣ぐサン
1
1974年刊行の『日本古代呪術』と1975年刊行の『隠された神々』を所収。吉野裕子が「女陰考」を著したのは非常に意義深い。柳田の民俗学では避けられていた性的な部分に対して批判を覚悟で切り込んでいくには女性でなければならなかった。その覚悟を持っていたのが吉野裕子であった。彼女がこの道を切り開いたことによって、後続の民俗学者たちはタブーを恐れることなく真実へと向かうことができるようになったと思う。2021/09/24
ハイパー毛玉クリエイター⊿
0
シンプルでわかりやすかった古代日本の原始信仰(第1巻参照)であったが、そこに陰陽五行の思想が流れ込むことによって、日本の信仰は急激に複雑化する。 想像力だけで突き進むかのような強引な記述も散見するものの、高松塚古墳の壁画に関する考察等、明確な根拠をともなう記述部分については大変面白い一冊だった。難解をきわめる陰陽五行についての解説も丁寧であり、本書を読み進めるうえでの障りを取り除いてくれる。2014/01/29




