出版社内容情報
フィジー、トンガなど南太平洋地域の文化的基層の実証的研究。
内容説明
グローバルに変容しつつある現在のオセアニア地域の社会文化状況を、政治文化の伝統の継承と創造、及び医療・教育・ジェンダーなどの視点からレポートする。
目次
第1部 歴史の中の民族誌(首長国としてのラウ―フィジー東部諸島における首長制の伝統と変化;マタイ称号と政治―サモア・ウポル島における首長制の変容;誰がアリキを継ぐべきか―クック諸島における首長位継承をめぐる紛争)
第2部 政治文化の創造と動態(土地と首長制―ヴィティレヴ島北部ラ地方の首長制;国家を支える力―フィジー中部諸島のリーダーシップ;首長制の儀礼的再生産―「エイキ」概念よりみたトンガ社会の持続と変容)
第3部 医療・教育・ジェンダーの現在(正体不明の霊―ヴァヌアツ・トンゴア社会の民間治療者における持続と変容;少数民族語の維持と復興―オーストラリア・アボリジニのバイリンガル教育をめぐって;植民地主義とジェンダーの揺らぎ―ニュージーランド・マオリ女性の自画像)
著者等紹介
河合利光[カワイトシミツ]
1948年生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程修了。園田学園女子大学国際文化学部教授。博士(社会人類学)
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