出版社内容情報
軍事大衆文化のなかで動員される子供のイメージはいかなるものであったのか
---日清・日露の戦争ごっこから現在の安全保障問題と萌えミリまで
子どもや子ども時代が、いかに象徴的なものとして構造化され軍国主義への強力な修辞の道具として機能してきたかを検証する。
本書では、近現代日本における軍国主義と平和化の過程で、権力者が子どもをどのように利用してきたかが描き出されている。著者が提唱する「感情資本」とは、大人が子どもに対して持つべき感情とともに、子どもに帰属する感情のことであるが、このような「感情資本」は、日本の日清・日露の戦争勝利、太平洋戦争、連合国による日本占領、そして現代の世界的な平和創造へ決定的な役割を果たしてきた。絵本や地図、広告ポスターなどさまざまな図像を示しながら鋭く迫る。
○目次
目次
序章 傷つきやすさの仮説
Ⅰ部 戦争ごっこ
第1章 陣取りゲーム
第2章 紙の戦争
Ⅱ部 戦争のイメージ
第3章 無邪気さという道徳的権威
第4章 戦争をクィアする
終章 ピンク色の赤ちゃんのルール
文献
訳者あとがき
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内容説明
本書では、近現代日本における軍国主義と平和化の過程で、権力者が子どもをどのように利用してきたかが描き出されている。著者が提唱する「感情資本」とは、大人が子どもに対して持つべき感情とともに、子どもに帰属する感情のことであるが、このような「感情資本」は、日本の日清・日露の戦争勝利、太平洋戦争、連合国による日本占領、そして現代の世界的な平和創造へ決定的な役割を果たしてきた。絵本や地図、広告ポスターなどさまざまな図像を示しながら鋭く迫る。
目次
序章 傷つきやすさの仮説
第1部 戦争ごっこ(陣取りゲーム;紙の戦争)
第2部 戦争のイメージ(無邪気さという道徳的権威;戦争をクィアする)
終章 ピンク色の赤ちゃんのルール
著者等紹介
フリューシュトゥック,サビーネ[フリューシュトゥック,サビーネ] [Fr¨uhst¨uck,Sabine]
1965年生まれ。ウィーン大学大学院博士課程修了。博士(日本社会学)。カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授。専門は近現代日本文化研究
中村江里[ナカムラエリ]
1982年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。広島大学大学院人間社会科学研究科准教授。専門は日本近現代史
箕輪理美[ミノワサトミ]
1984年生まれ。デラウェア大学大学院歴史学科博士課程修了。博士(歴史学)。白百合女子大学文学部准教授。専門はアメリカ史、ジェンダー・セクシュアリティ研究
嶽本新奈[タケモトニイナ]
1978年生まれ。一橋大学大学院言語社会研究科博士課程修了。博士(学術)。お茶の水女子大学ジェンダー研究所特任講師。専門は日本ジェンダー史、ジェンダー研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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