内容説明
仏教にかかわる思想・文化、政治・経済、人的交流についての時系列的接近と、東アジアの文化地理的条件からのアプローチを交差させ、日本の社会に定着した仏教の変遷を精魂こめて究明する。
目次
はじめに 日本仏教のパースペクティブ―面(スペース)を軸として
古代(神仏習合のはじまり;特論 「神仏習合のはじまり」の隣で―『唐大和上東征伝』から浮かび上がる問題 ほか)
中世(中世寺院の転換と鎌倉仏教の成立;鎌倉仏教の土着性と国際性 ほか)
近世(仏教思想が近世に生み出したもの―煩悩即菩提論と王権仏授説;古への問いと心の思想 ほか)
近代(近代日本の思想史と「宗教」「仏教」「信仰」;特論 近代日本の仏教とその諸相 ほか)
著者等紹介
池見澄隆[イケミチョウリュウ]
1941年福井県生まれ。大谷大学大学院博士課程満期退学。現在、仏教大学文学部教授。浄土宗学研究所嘱託研究員。2001~02年ロンドン大学(SOAS)にて研修。博士(文学・東北大学)
斎藤英喜[サイトウヒデキ]
1955年東京都生まれ。日本大学大学院博士課程満期退学。現在、仏教大学文学部助教授
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