内容説明
ウィニコット研究の第一人者の著者が、なんと博士をあの世からよびだして、お茶をのみながらインタビューするというなんとも贅沢で奇想天外なウィニコット入門。未公開のケース記録や書簡、膨大な文献、元秘書など関係者のインタビューからウィニコットの息遣いと理論の要が見事に表現された一冊となっている。
目次
インタビュー(ウィニコット先生の復活;独立独行の人になる;平凡な一人の医者;ストレイチーの寝椅子の上で;クライン女史と「半クライン派」;戦争の足音;憎しみに耐える;ウィニコット学集中講座;診察室のなかでの白熱状態;精神分析の巨匠)
終わりに―どのようにしてウィニコットに会ったのか
著者等紹介
妙木浩之[ミョウキヒロユキ]
1960年生まれ。上智大学文学研究科博士課程満期退学。精神分析家、東京国際大学教授
津野千文[ツノチブン]
1969年東京都生まれ。看護師、臨床心理士、公認心理師。2017年東京国際大学大学院臨床心理学研究科博士課程(前期)修了。現在、独立行政法人国立病院機構東京病院勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
デフォー
0
Adam PhillipsのWinnicottを読んでいる途中で読んだ。故人である精神分析家ウィニコットを呼び出して対話をするというブレット・カーのユニークな発想に基づく本書は、ウィニコットの人となりや歴史を知る上で非常に助けとなった。ウィニコットの文章や解説書を読んだだけではわからない姿を目の前に立ち現せてくれる。ウィニコットを直接に知る多くの人々のインタヴューをしたカーならではの作品。欲を言えば、もう少しウィニコット理論の深みに分け入る内容だったらよかった。この本の位置付けが入門書だから仕方がないか。2025/09/02
-
- 電子書籍
- 秘密結社鷹の爪 ガル鷹 鷹の爪ガールズ…