内容説明
精神療法実践へのヒント。多派多分野にわたる心理療法家と精神科医が臨床界の大問題に真正面から挑む「心の専門家」必携の書。
目次
転移/逆転移に関する覚え書
「恐ろしい『それ』」「私」の危機としての転移/逆転移
厄介な出来事(?)転移/逆転移
すべてが転移/逆転移…ではないとしても
転移/逆転移の取り扱いかた―人は何によって癒されるのか?
「転移/逆転移」概論―フロイト派の立場から
関係性に生きる心理臨床―臨床イメージ研究の視点から
転移/逆転移と元型の問題―ユング派の立場から
「転移劇」としての治療
治療者が傷つくことと生き残ること
夢に現れた転移/逆転移
役割からの逸脱と再統合
著者等紹介
氏原寛[ウジハラヒロシ]
1929年生まれ、京都大学文学部卒業。帝塚山学院大学大学院教授。学術博士、臨床心理士
成田善弘[ナリタヨシヒロ]
1941年生まれ、名古屋大学医学部卒業。大阪市立大学大学院生活科学科教授、桜クリニック嘱託。精神科医、臨床心理士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゴリラ爺
1
10名ほどの心理士が臨床実践のなかで感じた転移・逆転移についてエッセイ的に語っている。ヴァリエーションが豊富で、ケーススタディとして読むと興味深い。1990年代以前の記録なので、現在の感覚からすると治療構造を逸脱しすぎではないかと思わざるをえない例も多かった。経験の浅い心理士が転移性治癒を見落としていて後日思いもよらないアクティング・アウトに晒されるというケースがやはり多いのかしら。2022/07/17
nana犬
0
再読したい。必ず再発見あり。2023/01/29
言いたい放題
0
図書館にない2021/11/20