出版社内容情報
唯一残るラカンによる臨床現場のドキュメント
1976年2月、精神科医ジャック・ラカンはパリのサンタンヌ病院において、患者ジェラールと対話する。本書はその貴重な記録の、初めての邦訳である。ラカンによる具体的な臨床の手つきが伝わるとともに、自閉症との鑑別が重要な現代の軽症化精神病(普通精神病)に対するラカン派精神分析の原点が示される、生々しいドキュメント。十全な解説を施し、ラカン思想への入門としても最適。
【著者紹介】
1973年生まれ。2000年、京都府立医科大学卒業。2006年10月~2011年12月、フランス政府給費留学生としてパリ第8大学精神分析学科大学院に留学、同学科修士号取得。2013年4月より、独立行政法人国立病院機構東尾張病院勤務。主な業績:「フランスにおけるHikikomori概念」(阿部又一郎との共著、『精神科治療学』第25巻9号、2010年9月、星和書店)、「「普通精神病」の指し示すもの」(『精神科治療学』第27巻4号、2012年4月、星和書店)、『精神分析の名著』(立木康介編、中公新書、2012年、「サントーム」の稿を担当執筆)。
内容説明
1976年2月、精神科医ジャック・ラカンはパリのサンタンヌ病院において、患者ジェラールと対話する。本書はその貴重な記録の、初めての邦訳である。ラカンによる具体的な臨床の手つきが伝わるとともに、自閉症との鑑別が重要な現代の軽症化精神病(普通精神病)に対するラカン派精神分析の原点が示される、生々しいドキュメント。十全な解説を施し、ラカン思想への入門としても最適。
目次
プロローグ
第1幕 対話編―ラカンと患者の対話
第2幕 理論編
第3幕 解決編
第4幕 現代におけるラカン―普通精神病と自閉症、現実感を巡る議論
エピローグ―日本におけるラカン派精神分析実践の可能性(原発の傍らに)
著者等紹介
小林芳樹[コバヤシヨシキ]
1973年生まれ。2000年、京都府立医科大学卒業。2006年10月~2011年12月、フランス政府給費留学生としてパリ第8大学精神分析学科大学院に留学、同学科修士号取得。2013年4月より、独立行政法人国立病院機構東尾張病院勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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