ユング・コレクション
アイオーン

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  • サイズ A5判/ページ数 550p
  • 商品コード 9784409310243
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C1311

出版社内容情報

時間・永劫を意味する「アイオーン」は時間概念に空間概念を付与されて神秘的人格を獲得した。その変遷と意味を、古代の密儀、グノーシス主義、錬金術、占星術、キリスト教に探る。フォン・フランツの「ペルペトゥアの殉教」論も収録。

序言

第一部 自己の象徴性についての考察
第 I 章 自我
第 II 章 影
第III章 シジギー――アニマ・アニムス
第IV章 自己
第V章 キリスト、自己の象徴
第VI章 双魚宮
第VII章 ノストラダムスの預言
第VIII章 魚の歴史的意味について
第IX章 魚シンボルの反対傾向並存
第X章 錬金術における魚 一 クラゲ(水母) 二 魚 三 カタリ派の魚象徴
第XI章 魚の錬金術的解釈
第XII章 キリスト教的錬金術の象徴表現の心理学に関する一般的背景
第XIII章 グノーシス主義における自己の象徴
第XIV章 自己の構造と力動性
第XV章 結語

第二部 ペルペトゥアの殉教――心理学的解釈の試み
I  序論
II 文献
III 殉教者達の正統信仰の問題
IV 聖女ペルペトゥアの生涯
V 幻視
VI 第一の幻視の問題
VII 第二および第三の幻視の問題
VIII 第四の幻視の解釈

カール・グスタフ・ユング[カールグスタフユング]
著・文・その他

野田 倬[ノダアキラ]
翻訳

内容説明

時代・時間とその神秘的人格化を表すアイオーンを、古代の密儀、グノーシス主義、錬金術、占星術、中世神秘思想に探る壮大な考察。

目次

第1部 自己の象徴性についての考察(自我;影;シジギー―アニマ・アニムス;自己;キリスト、自己の象徴;双魚宮;ノストラダムスの預言;魚の歴史的意味について;魚シンボルの反対傾向並存;錬金術における魚;魚の錬金術的解釈;キリスト教的錬金術の象徴表現の心理学に関する一般的背景;グノーシス主義における自己の象徴;自己の構造と力動性;結語)
第2部 ベルペトゥアの殉教―心理学的解釈の試み(序論;文献;殉教者たちの正統信仰の問題;聖女ペルペトゥアの生涯;幻視;第一の幻視の解釈;第二および第三の幻視の解釈;第四の幻視の解釈)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Gotoran

48
ユングコレクション4『アイオーン』を読んでみた。第1部「自己の象徴性についての考察(ユング):自己についてキリスト教やグノーシス派や錬金術が用いた象徴を手掛かりにして「キリスト教の時代」」内部における心的状況の変遷の解明を試みている。第2部「ペルぺトゥアの殉教ー心理学的解釈の試み」(M-L・フォン・フランツ):キリスト教成立期の聖女ペルぺトゥアの殉教を分析して、うら若きキリスト教徒女性の魂の中に古代からキリスト教への心理的移行を叙述している。難解ではあったが、知的好奇心は満たされた。2020/12/02

roughfractus02

10
キリストは占星術では魚であり、分析心理学では自己(Selbst)である。著者はキリストを各領域において現れる象徴と捉える。多様な言葉で示される象徴は、各システム内で担う役割や機能の共通性から抽出される。著者は自我と意識の神ヤーヴェとグノーシスの隠れた神(無意識)の間に、潜在意識の座にある自己としてのキリストを見た。一方占星術でのキリストは、春秋分点が牧羊宮と宝瓶宮に移る間の時代(アイオーン)である双魚宮時代の象徴である。古代密儀や錬金術での魚は、蛇同様に意識と無意識の元型との関係を示していると本書は言う。2021/06/06

はけ

2
読むの大変だった。 自分で注釈つけて頑張って読んだなあ。

v&b

1
先ずはフォン・フランツによる第二部のみ。古代アフリカにおける女性殉教者の幻視記録を基にした考察。第一部を眺めた感じでは全体の外形的な統一はなさそうだが、内的には繋がるものがあるんだろう。2016/04/15

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