内容説明
政権を担う与党が自ら権力を弱め、地方にそれを譲渡する理由はない。地方分権が実現するのは、野党がそれを理念として掲げ、政権に就いたときだけだ。中央集権化を年々加速させるこの国で、民主主義再生の方途を探り当てるために。フランスと日本の社会党を事例に「野党の存在意義」を考え抜く重要作。
目次
第1章 「野党的政策」としての地方分権
第2章 保守政権下における中央集権傾向の存続
第3章 野党時代に準備されたオルタナティブ
第4章 フランス政権の交代
第5章 日本の連立政治
第6章 野党が政権に就いたとき
著者等紹介
中野晃一[ナカノコウイチ]
1970年生まれ。東京大学文学部哲学科、英国オックスフォード大学哲学・政治コース卒業。米国プリンストン大学で博士号(政治学)を取得。上智大学国際教養学部教授。現在は学部長。専門は比較政治学、日本政治、政治思想
中野真紀子[ナカノマキコ]
ニューヨークの独立放送局「デモクラシー・ナウ!」の日本語版グループ「デモクラシー・ナウ!ジャパン」代表。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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