ゴーストタウンから死者は出ない―東北復興の経路依存

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ゴーストタウンから死者は出ない―東北復興の経路依存

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  • サイズ B6判/ページ数 313p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784409241028
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0036

出版社内容情報

無人にして「死者の出ない街」が、三陸を、福島を、日本を覆う前に。

大震災が徐々に忘れられる中、原発避難者には賠償の打ち切りが迫り、三陸では過疎化が劇的に進行している。だが日本には、個人を支援する制度がそもそもない。
復興政策の限界を歴史的、構造的に捉え、住民主体のグランドデザインを描くための新たな試み。

1 ゴーストタウンから死者は出ない   小熊英二
2 変わりゆく景色のなかで   三浦友幸
3 豊かな海辺環境をつくるために   谷下雅義
4 被災自治体財政の分析   宮崎雅人
5 六年目の原発避難に向けて   市村高志
6 福島原発事故の賠償をどう進めるか   除本理史
7 再生可能エネルギーの意志ある波のゆくえ   茅野恒秀
8 支援者は地域創造の主体へと変わるのか   菅野拓
9 地域再生のため宗教に何ができるか   黒崎浩行

対談 住民主体のグランドデザインのために   赤坂憲雄 × 小熊英二

【著者紹介】
小熊英二(おぐま・えいじ)1962年生まれ。慶応義塾大学教授。専攻は歴史社会学。著作に『社会を変えるには』『1968』『平成史』など。

内容説明

無人にして「死者の出ない街が」、三陸を、福島を、そして日本を覆う前に。復興政策の限界を歴史的・構造的にとらえ、住民主体のグランドデザインを描くためのあらたな試み。

目次

第1章 ゴーストタウンから死者は出ない―日本の災害復興における経路依存
第2章 変わりゆく景色のなかで―宮城県気仙沼の住民活動を通して
第3章 豊かな海辺環境をつくるために―防潮堤問題から見えてきたこと
第4章 被災自治体財政の分析―宮城県南三陸町を事例に
第5章 六年目の原発避難に向けて―福島県富岡住民として、いま思うこと
第6章 福島原発事故の賠償をどう進めるか
第7章 再生可能エネルギーの意志ある波のゆくえ―エネルギー政策の経路依存と構造転換
第8章 支援者は地域創造の主体へと変わるのか―アソシエーションと被災地域
第9章 地域再生のため宗教に何ができるか―ソーシャルキャピタルの視点から
対談 住民主体のグランドデザインのために

著者等紹介

小熊英二[オグマエイジ]
1962年、東京都生まれ。東京大学農学部卒業。出版社勤務を経て、1998年、東京大学教養学部総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程修了。専攻は歴史社会学、相関社会科学。現在、慶應義塾大学総合政策学部教授

赤坂憲雄[アカサカノリオ]
1953年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。専攻は民俗学。現在、学習院大学教授。1999年『東北学』を創刊。2011年東日本大震災後、政府の復興構想会議委員を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁冊

27
2013年1月、大槌町で宝塚市から派遣された職員が自殺。自分の営為が役だっているかわからないため(22頁)。将来に不安を感じ、仙台や東京に出ていく若者も多い(56頁)。地方創生ではないだろう。災害とは、自然現象と社会的要因の関数(69頁)。行政主導が、復興遅延と人口流出を激化されてもいる(73頁)。以上、小熊教授。また、金銭的な所得が東京の半分、遊ぶところも少ない三陸で、若者が暮らすには希望が必要。希望は誇りから生まれる(120頁)。以上、谷下氏。2015/10/11

田中峰和

3
被災後の神戸淡路と三陸地方では、復興政策や予算において大きな違いがあった。神戸エリアは関西でも有数の人口過密地域だが、東北大震災の被災地は過疎化の進むエリア。復興政策の一環として個人を支援する制度のない日本。当然のように三陸の過疎化が劇的に進行する。住民主体のグランドデザインも描かれず、無駄に終わる資金が投下されるだけだ。三陸、福島から住民が流出すればゴーストタウンとなり、死者の出ない街になるだけ。復興政策の限界を歴史的・構造的にとらえ、住民主体のグランドデザインを描くため、心ある学者たちが立ち上がった。2015/09/21

Riko

3
図書館で借りた本。的外れな復興対策などで、産業や暮らしが成り立たなくなっていく街。じゃあ適切な対策は誰がどうやれば出来るのか。役に立つ支援てなんなのか。難しいね。2015/07/28

ozapin

1
やっぱり人に金付けないとダメ。金利もゼロなのだし、融資型社会は早く終わりにせねば。2015/08/02

0
(2015,369.31)津波被災地の復興モデルが上意下達、ハコモノ主義、役所中心で、ゴーストタウンになったという事例は盲点だった。書かれたときから6,7年、どうなったか。経路依存と批判する小熊氏、カネを直接被災民にと主張するが、それをやったのが東電だ。しかしその賠償は、悪しき分断・不労システムと私は思うが。また赤坂氏、いくら震災4,5年とは言え、そこまで福島を汚染地、病気になる、戻ってきても産業なんてないと言っており腹立つ。大体、会津のどこが汚染地?改訂版出して情報を更新していただきたい。迷惑。2021/01/03

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