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内容説明
日本が生んだ世界的マンガ家は大阪の生れ。池田附属小学校から北野中学校で幼少年期を過ごす。裕福な家庭環境、昭和十年代初頭の教育モデル校の自由な雰囲気で伸び伸びと過ごした小学時代、才能を信じて「マンガ家になれ」と激励した母親、その芽を決して潰すことのなかった教師たち。戦争と抑圧の時代を経て阪大医専時代にかけて培った戦争反対と生命の尊厳のテーマetc、手塚少年の「実像」が次から次へと同級生の友情と愛情にみちた目を通して、級友たちの証言ともども語られる、手塚治虫スタンドバイミーの世界。
目次
第1章 手塚治虫の育った環境
第2章 手塚作品の軌跡
第3章 手塚作品の到達点
第4章 手塚治虫断章
第5章 その壮絶なる最後
第6章 未完の終章
著者等紹介
泉谷迪[イズタニススム]
1928(昭和3)年生。大阪府池田師範学校附属小学校(現・大阪教育大学教育学部附属池田小学校)卒。大阪府立北野中学校(現・大阪府立北野高等学校)卒。旧制第三高等学校中退。新協印刷株式会社取締役社長。1999(平成11)年病没
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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きいち
19
手塚治虫と小学校一年生から10年間同級生として過ごした著者による、宝塚時代の「手塚君」の姿。これが掘り出し物、ただの回想録ではなく、多くの同級生たちへの取材や当時の先生たちが置かれた状況がしっかりと調べられ、本当に、この人だから書ける手塚像になっている。◇「いじめられっ子」にせよ「秘密基地」にせよ、手塚自身が語った「手塚少年」は、事実が元でも、あくまで「キャラクター」。『陽だまりの樹』の良仙と同レベルってのがよくわかる。一方で、良仙のエピソードが福翁自伝にもある話だったり、この虚実いりぐり、手塚ならでは。2013/11/18
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