ミレー『晩鐘』の悲劇的神話―「パラノイア的=批判的」解釈

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  • サイズ A5判/ページ数 266p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784409100172
  • NDC分類 723.35
  • Cコード C1071

出版社内容情報

天才ダリとシュルレアリスム絵画の関係や、シュルレアリスムにとっての精神分析の意味が初めて明かされる。

目次

一次的錯乱現象についての記述
強迫的イメージのまわりで生じた二次的現象群についての記述
一次的錯乱現象についての批判的考察
『晩鐘』の現象学
二次的現象群に対して施されたパラノイア的=批判的活動
ミレー『晩鐘』の悲劇的神話
結論「パラノイア的=批判的」活動にもとづいた新たな科学的探査方法の可能性に関する仮説
『マルドロールの歌』のあるイラストに関する解説

著者等紹介

鈴木雅雄[スズキマサオ]
1962年生。東京大学大学院博士課程中退。パリ第7大学博士課程修了。早稲田大学助教授。シュルレアリスム研究
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナリツカ

2
「《晩鐘》に身を包んで写真撮影をされながら勃起しはじめるダリ」という冒頭の写真とキャプションが衝撃的。 夕暮=太古回帰、女性が祈る姿勢は雄を喰らおうとするカマキリのボーズ、男性は帽子で勃起を隠そうとしている、といった具合に、絵画に含まれるモチーフを明確に恣意的だが一貫性をもってパラノイア的に解釈し続けた結果、《晩鐘》に新たな神話が見出され、これまでと同じようには鑑賞できなくなってしまう。意識的な錯乱を用いて、見えないものを見ようとする試みを書いているのだと思う。2023/10/20

takao

1
ふむ2025/01/26

ひか

1
「晩鐘」がダリにもたらした特殊な感動とあらゆる現象は、とても強烈でした。 それについての解釈がまた難しくて、何度も読み返さないと理解できそうにないです。2014/06/21

encore

0
いちばん最初にある写真がすべてだとおもう。農家をやっている親戚について感じていたことをなんとなく思い出したりした。芸術家としてのダリがどうものを考えて創作していたかがなんとなくわかる。彼の絵の背景の茫漠さに彼の立場を照らしてみたりした。2014/03/01

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