動物倫理の最前線―批判的動物研究とは何か

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動物倫理の最前線―批判的動物研究とは何か

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  • サイズ B6変判/ページ数 360p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784409031155
  • NDC分類 480.79
  • Cコード C1010

出版社内容情報

動物をめぐる思想はここまで到達した

いまや動物にとどまらず、あらゆる存在の解放をめざす包括的正義の理論へと至った批判的動物研究を始めて本格的に紹介。理論水準を大幅に引き上げるとともに、実践へと誘い、シンガー『動物の解放』以来の衝撃をもたらす力作。

19世紀にはじまり、ピーター・シンガー『動物の解放』をもって本格化した動物擁護、動物解放の理論はその後、多様な社会運動や学問との協力・批判を経て、種を越えたあらゆる抑圧と差別に反対し包括的正義の実現を目指す、強靭な理論=実践へと鍛え上げられた。批判的動物研究と呼ばれ、世界的な隆盛をみせるその潮流は、いまやどんな思想も理論も無視できないものとなっている。本書では批判的動物研究を主に哲学、社会学、ポスト人間主義、フェミニズムの観点から整理、検証し、諸正義を結ぶ領域横断的な解放理論として描き出す。動物をめぐる数々の翻訳を手掛けてきた著者が、渾身の力で放つ初の著書。

内容説明

19世紀にはじまり、ピーター・シンガー『動物の解放』をもって本格化した動物擁護、動物解放の理論はその後、多様な社会運動や学問との協力・批判を経て、種を越えたあらゆる抑圧と差別に反対し包括的正義の実現を目指す、強靭な理論=実践へと鍛え上げられた。批判的動物研究と呼ばれ、世界的な隆盛をみせるその潮流は、いまやどんな思想も理論も無視できないものとなっている。本書では批判的動物研究を主に哲学、社会学、ポスト人間主義、フェミニズムの観点から整理、検証し、諸正義を結ぶ領域横断的な解放理論として描き出す。動物をめぐる数々の翻訳を手掛けてきた著者が、渾身の力で放つ初の著書。

目次

第1章 動物たちの現状
第2章 道徳哲学
第3章 社会学
第4章 ポスト人間主義
第5章 フェミニズム
終章 総合的解放

著者等紹介

井上太一[イノウエタイチ]
1984年生まれ。翻訳家・執筆家。上智大学外国語学部英語学科卒業。人間中心主義を超える倫理を発展させるべく、執筆活動ならびに関連文献の翻訳に従事。国内外での研究発表や動物擁護団体との連携活動も行なう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buuupuuu

18
問題は例えば肉食の是非だけではない。人間と様々な動物達との関係そのものである。 動物達と我々の同質性を認めれば、動物達を単に手段として利用することは許されなくなるし、またマルクス主義の搾取やイデオロギー的隠蔽の理論等を当てはめることもできるだろう。しかしさらに一歩進めば、我々の仲間かどうかで線引をするという点でこれもまた人間中心主義であると言えるかもしれない。動物達自身の主体性が考慮される必要がある。現代は様々な解放運動が分断され、ときに衝突している。著者は領域横断的な総合的解放理論の必要性を訴えている。2022/08/29

ゆう

10
ものすごい衝撃を受けた。田上孝一『はじめての動物倫理学』を先に読んでいたから心構えはできていると思ったが、ここでは倫理学における動物倫理だけでなく、社会学、哲学、フェミニズムなどとの共闘により動物抑圧と性差別、種差別、複数の集団に属するためにより抑圧される交差性、環境破壊、資本主義などの構造的暴力が繋がっていることが明らかにされる。CAS(批判的動物研究)の目標の総合的解放とは、差別を生む原因全てを解消し人間と動物を解放するというもの。ビーガニズムは脱搾取。関心をもっている人にはぜひぜひ読んでみてほしい。2024/08/04

ドーナツ大爆発

5
邦訳本をのぞいて、日本語でここまで動物倫理の理論や運動について網羅的に書いた本ってないのではないだろうかと思う。ビーガニズムと言えば、野菜を食べるライフスタイルのひとつみたいなイメージが流布し、冷笑のまとにされているわけだけれども、その背景にある理論的バックグラウンドがよく整理されており、広く読まれてほしい本(冷笑の人たちはどうせ読まんのだろうな…と思うけど)。 フェミニズムとの関わりについて第5章で書いてあった。女の抑圧と動物の抑圧は共通の構造に発しているという問題意識自体はフェミニズムでは2022/10/23

こゆき

5
批判的動物研究(CAS)について詳しく解説した日本で初めての本だと思います。 現代産業に利用される動物たちの現状はもちろん、道徳哲学・フェミニズムなど多岐にわたる内容を、膨大な資料をもとに確かな文章力でまとめ上げ、力強い筆致で読者をグイグイ引っ張ります。 ラクに読める物ではありませんが、沼落ち必至デス! 読んでいて何度も“あぁ、若返って、この先生の元でCASの研究ができたら…”と思いました。 改めて総合的解放の重要性を学ぶと同時に、決して妥協してはならないものを知ることが出来た一冊です。 2022/06/06

志村真幸

2
 本書は、動物擁護論の立場から、その最先端を語ったものだ。いかに人間が動物を不法に苦しめているかが詳述され、なぜそれが許されないのかを論理的に述べていく。  動物権利論者たちは、その始まりから強烈な批判を浴びてきたため、理論や根拠が精緻化されている。いまどのあたりまで来ているかがよく分かり、こうした分野に関心があるひとには、格好の入門書となっている。  ただ、粗も少なくない。問題を敷衍しすぎる傾向が強い一方で、不都合な部分に関してはさらりと流しており、まだ万人を納得させる議論にはなっていない。2022/10/09

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