• ポイントキャンペーン

動物の解放 (改訂版)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 402p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784409030783
  • NDC分類 480.79
  • Cコード C3012

内容説明

世界における動物福祉論の最大の画期となり、現在まで重要性を増し続ける革命的書物にしてシンガーの代表作。そのあまりに苛烈かつ論理的な倫理の要求は、われわれ全存在に向けられている。大幅な改稿を施された2009年版にもとづく決定版。

目次

第1章 すべての動物は平等である
第2章 研究の道具
第3章 工場畜産を打倒せよ
第4章 ベジタリアンになる
第5章 人間による支配
第6章 現代のスピシーシズム

著者等紹介

シンガー,ピーター[シンガー,ピーター][Singer,Peter]
1946年メルボルン生まれ。メルボルン大学卒、1971年にオックスフォード大学で博士号。専門は哲学・倫理学。豪モナシュ大学教授を経て、米プリンストン大学教授。国際生命倫理学会の初代会長

戸田清[トダキヨシ]
1956年大阪生まれ。大阪府立大学、東京大学、一橋大学で学ぶ。博士(社会学)、獣医師(資格)。日本消費者連盟事務局、都留文科大学ほか非常勤講師、長崎大学助教授を経て、長崎大学環境科学部教授。専門は環境社会学・平和学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kanaoka 57

12
人間固有の尊厳とは、キリスト教下の人間観であり、二千年に及ぶイデオロギーである。 その理論的根拠には、創造神の定め、魂の存在、理性・意識を持つ事等、時代とともに変遷を辿るが、所詮は人間による自己正当化でしかない。人間の価値を高めることは、他の動物の価値を引き下げる事に繋がる。 理性や意識に根拠を求めるならば、幼児、知的障害者より、知的な動物の方が価値が高い事になる。動物解放運動は、苦しみを感じる能力に焦点をあて、普遍的で理性的な倫理基準を提案する。2017/12/11

大道寺

6
反「種差別(スピシーシズム)」の書。種差別とは何か? 人種差別なら白人とか黒人という人種を理由にした差別であり、性差別なら男性とか女性という性を理由にした差別であり、そして種差別なら人間とか豚とか牛といった種を理由とした差別である。帯には「動物の権利運動のバイブル」と書かれており、実際そうなのだろうが、著者は権利論ではなく、功利主義の立場から動物解放を擁護する。/(1/5)2013/05/06

panda2021

4
ピーター・シンガーがすごくいいと思うところは、マイケル・サンデルと同様、一般的な反論に対する再反論が用意されているところである。例えばベジタリアンに対しても、なぜ肉を食べるのは駄目で、植物はいいのか、命を奪うのは同じでは?や目の前のステーキを食べなくても、死んだ牛が生き返るわけじゃない、肉を食べないと栄養が偏って、病気になるなどの反対意見があると思うが、そういったものにも丁寧に反論しているところは非常に好感もてる書き方である2018/09/23

山像

4
シンガーについては「動物からの倫理学入門」を読んで、「倫理体系の首尾一貫性は非常に高いが簡単には容認し難い結論を導き出す人」という前知識を持っていた。果たして読んでみるとその通りだった。肉食に関してはほぼ同意できる話だったが、正当化できる動物実験が総数の0.1%以下だとする実質上全廃の主張は無理があると思う。(そこは主張の核ではないが)薬理作用や毒性が種間で大きく異なる物質が存在するという個別例の集積と、動物実験全体の信頼性とは話が別でしょうに。 重度障害児の安楽死の問題などもあり、一つの極論という理解。2015/04/18

g_eiru

3
こういう哲学を実生活と関連付けるタイプの話題が好きなので、ベジタリアンにはそれほど興味無いけど読みました。評判通り、理論を積み上げて自分の主張を作り上げるタイプの人で、読んでいて気持ちが良い。感想としては、結局この人の言ってる事のベースは利他主義なので、利己主義側の視点を持っている人には響けないのでは?とは思った。利己主義でもある程度の人権、平等みたいなものが発生する事は社会契約論から説明できると思うから、それを動物に拡張するのはな〜という感じ。もっと勉強するべき分野ではある。2019/11/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/3238267
  • ご注意事項

最近チェックした商品