内容説明
「日本」という枠組みを問い直し、思考を触発し続ける30冊。
目次
日本/古代(網野善彦『日本論の視座』;山尾幸久『日本国家の形成』 ほか)
中世(高取正男『神道の成立』;黒田俊雄『寺社勢力』 ほか)
近世(阿部吉雄『日本朱子学と朝鮮』;野口武彦『江戸の歴史家』 ほか)
近代/現代(大川周明『日本精神研究』;相良亨『日本人の伝統的倫理観』 ほか)
著者等紹介
子安宣邦[コヤスノブクニ]
1933年生。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。大阪大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
99
ブックガイドでの日本の思想を語るということなのですね。編者の好みが表れている感じはします。30冊の本を紹介するとともに日本の思想史の流れをたどっています。私も4分の一くらいの本は読んでいます。本居宣長が2冊もあるのは驚きました。もう少しほかの人物の思想を紹介してもよかったのでは?2017/09/11
半木 糺
4
本書は、日本思想史学を学ぶにおいて、重要と思われる30冊を選び、それらを編者の子安宣邦氏が読み解いていくというものである。これらの本を読むうえでの子安氏の問題意識とは何か。それは「日本」という存在を排除した上での日本思想史である。そのため子安氏は文中において日本主義や保守反動勢力はもちろん、「日本」という存在を自明のものとして論ずる丸山真男ですらを批判の対象としている。これらの影響を乗り越えた上で、「開かれた」日本思想史を発掘し、論述していくことが子安氏の狙いであろう。2014/10/31
ikatin
4
全くの不案内なので、せめてものとっかかりとして拝見。それでも良く分からなかったが、とりあえず網野善彦先生の著書は何らかの形で読んでみたいと思いました。2013/08/29
うえ
3
日本思想史の本というより、現在の子安の考えてることをまとめたという本2013/05/24
ryooyr
3
純粋にブックガイドを期待して読んだら、子安宣邦の思想を伝えることがメインだった。その中でも気になった本は大隈和雄「信心の世界、遁世者の心」、伊藤多三郎「草莽の国学」。2011/10/21
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