出版社内容情報
いつの時代も
幸福の本質を理解することは
人間にとって大きな人生の目的の
一つであることは間違いありません。
しかし、この「幸福の追求」ほど
人生を誤らせるものもありません。
現代社会には
「自分の幸せこそが最優先」
という風潮が蔓延していますが、
真の幸福とは、
他者の幸福を祈る心から生まれ、
そこに“自分の幸福”が入ってしまえば
エゴイズムに堕してしまうと
著者は繰り返し説いていきます。
宇宙の星雲たちは
収縮と膨張を繰り返しながら、
生まれたものが消滅し
次の存在を生み出していきます。
宇宙から生まれた人間もまた、
それに順じて、
自分以外の何かのために
自らを捧げて生きる。
そこに真の幸福の根源があることを
様々な角度から解説していきます。
本書は現代社会が抱える
自己中心的な幸福観を
根底から問い直し、
本当の幸福を見出そうとする
哲学的・精神的指南書です。
【目次】
第一篇 幸福について
第二篇 道徳とは何か―真の幸福に向かって―
第三篇 人間にとって憧れとは何か
第四篇 神話と幸福―「憂国忌」講演録
【目次】