出版社内容情報
いつの時代も
幸福の本質を理解することは
人間にとって大きな人生の目的の
一つであることは間違いありません。
しかし、この「幸福の追求」ほど
人生を誤らせるものもありません。
現代社会には
「自分の幸せこそが最優先」
という風潮が蔓延していますが、
真の幸福とは、
他者の幸福を祈る心から生まれ、
そこに“自分の幸福”が入ってしまえば
エゴイズムに堕してしまうと
著者は繰り返し説いていきます。
宇宙の星雲たちは
収縮と膨張を繰り返しながら、
生まれたものが消滅し
次の存在を生み出していきます。
宇宙から生まれた人間もまた、
それに順じて、
自分以外の何かのために
自らを捧げて生きる。
そこに真の幸福の根源があることを
様々な角度から解説していきます。
本書は現代社会が抱える
自己中心的な幸福観を
根底から問い直し、
本当の幸福を見出そうとする
哲学的・精神的指南書です。
【目次】
第一篇 幸福について
第二篇 道徳とは何か―真の幸福に向かって―
第三篇 人間にとって憧れとは何か
第四篇 神話と幸福―「憂国忌」講演録
【目次】
内容説明
幸福とは、幸福を捨てた者だけが得ることの出来る真の恵み―。
目次
1 幸福について(現代の幸福とは;先人の幸福を追う ほか)
2 道徳とは何か―真の幸福へ向かって(「人間学」の名門塾;そもそも道徳とは ほか)
3 人間にとって憧れとは何か(憧れの思想;志のための文学 ほか)
4 神話と幸福―「憂国忌」講演録(それはロマンティシズムの地上的実現だった;三島由紀夫―その最後の言葉より ほか)
著者等紹介
執行草舟[シギョウソウシュウ]
昭和25年、東京生まれ。立教大学法学部卒。著述家、実業家。生命の燃焼を軸とした生き方を実践・提唱している生命論研究者。また、独自の美術事業を展開しており、執行草舟コレクション主宰、戸嶋靖昌記念館館長を務める。蒐集する美術品には、安田靫彦、白隠、東郷平八郎、南天棒、山口長男、平野遼等がある。魂の画家・戸嶋靖昌とは深い親交を結び、画伯亡きあと全作品を譲り受け、記念館を設立。その画業を保存・顕彰し、千代田区麹町の展示室で公開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。