死者宅の清掃―韓国の特殊清掃員がみた孤独死の記録

個数:
電子版価格
¥1,980
  • 電子版あり

死者宅の清掃―韓国の特殊清掃員がみた孤独死の記録

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年06月01日 19時36分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 208p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784408650272
  • NDC分類 367.7
  • Cコード C0098

出版社内容情報

生きづらさを独りで抱え込むすべての人へ贈る
韓国で15万部突破の衝撃作、待望の日本語版刊行決定!

韓国で特殊清掃の会社「ハードワークス」を経営し、自身も清掃員として現場へ赴くキム・ワン氏が綴る、孤独な死者たちの部屋に残された生前の痕跡。

キム氏の視線をだどった先に私たちは何を見るのか。
彼らを死へと追いやったものは一体何だったのか。
それぞれの部屋に残された届かぬままの「たすけて」が浮き彫りになる。

「コロナウイルス感染者が爆発的に増加し、毎日死亡者に関するニュースが続いていた2020年の初夏に韓国でこの本が発売されました。発売後すぐに多くの人が読んでくださり、出版社・書店・読者による「今年の本」に選んでくださいました。死という重い主題の本が成功した前例がなかった韓国で、思いもよらないことが起きたのです。」―本文より

内容説明

それぞれの部屋に残された届かぬままの「たすけて」が浮き彫りになる。生きづらさを独りで抱え込むすべての人へ贈る衝撃のノンフィクション。

目次

第1章 独りで死んだ人たちの部屋(キャンピングライフ;人生最後のゴミ収集;花のきれいなところに行ってね;貧者の死;黄金よ いつかは、沈黙の石ころのように ほか)
第2章 少しは特別な仕事をしています。(特別な職業;家を空ける楽しみ;エゴマ;幽霊屋敷の誕生;あなたを生かすか、私が生きるか ほか)

著者等紹介

キムワン[キムワン]
ソウル生まれ、釜山育ち。大学で詩と文学を学んだ後、出版社や広告会社で働いていた。30代後半に「専業作家になりたい」と思い会社をやめた。その後数年間日本に滞在する中で取材と執筆をしながら「死んだ人が残したもの」「人が死んだ場所を掃除する仕事」に関心を持つように。東日本大震災を経験した後、帰国して特殊サービス会社「ハードワークス」を設立した。彼が日常的に遭遇する「死の現場」について記録を残している

蓮池薫[ハスイケカオル]
1955年新潟生まれ。中央大学在学中の78年夏休みで実家に帰省していたところを現在の妻祐木子さんと共に拉致される。24年間北朝鮮での生活を余儀なくされる。02年10月に帰国。市役所勤務を経て、新潟産業大学非常勤講師として働くかたわら、04年9月中央大学法学部に復学し、08年卒業。13年3月新潟産業大学大学院博士前期課程修了。現代社会文化研究科博士学位(学術)取得。現在新潟産業大学で准教授として韓国語、韓国文化などを教える。著書:「半島へふたたび」で第8回新潮ドキュメンタリー賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fwhd8325

68
その人は確かに生きていた。様々事情により、最期は孤独な姿で迎えることになった。私自身もその可能性は高く、他人事ではない。自身が亡くなった後、どれくらいの費用がかかるかをたずねる人もいる。自死を考えている人からの連絡も、ある種想像を超えるものであった。今を生きている人と亡くなってしまった人との境はどこにあるのだろうか。衝撃的な内容だけど、そこに大きなドラマはありません。それだけに、リアリティを感じ深く残ります。2023/09/03

NAO

61
孤独死する人のほとんどが貧困にあえいでおり、貧しさから逃れるために自殺するのだという。そういったもうどうしようもない状況にある人のところに届くのが、友人や家族からの援助や便りではなく、督促状や電気やガスの差止め通知だというのは、なんと悲しいことだろう。作者は、汚れた死の痕跡を消し自殺の痕跡を消しながら、その部屋で死ぬしかなかった人が最後に見たであろう景色を思いうかべ、その死を悼む。その部屋をきれいにし、死者の痕跡を消すということは、死者を死者が抱えていた悲しみから完全に解放するということなのかもしれない。2024/03/18

つちのこ

44
国が変われど特殊清掃の現場は同様なので、グロく悲惨な場面の描写をある程度覚悟して読んだ。しかし内容はそちら方面に傾くこともなく、著者の人柄なのか、人を思いやる優しさと仕事への使命感、そして詩情をも感じる一冊だった。貧富の格差と学歴重視の異常な競争社会、そこからこぼれてしまい死を選ばざるを得なかった若者たちの亡き部屋。著者は他人の死を自分の死に重ね合わせてひたすら後始末をしていく。死に接した仕事が死生観を変えるのだろうか。池波正太郎の「人は死ぬために生まれてきた」という言葉を反芻した。蓮池薫の訳も良かった。2024/03/07

Roko

40
人がやりたがらない仕事だけれど、でも、誰かがやらなければならない仕事、それに対して敬意を払ってくれる人もいれば、お金さえ払えばいいんでしょという態度の人もいます。 お葬式の費用の心配はするけれど、独りで亡くなったら、その後始末が大変なんだよということに気づいていない人が大勢います。病院で亡くなったとしても、家の後始末は本当に大変なんだから、みなさん、真剣に考えてください。この本の中に登場する家のようにならないように。#死者宅の清掃 #NetGalleyJP2023/08/03

Kurara

39
★2.5 訳の意図なのか淡々と一人で亡くなった方の部屋を 掃除することが描かれたった印象。悲壮感はそう感じられなかったが、文体が読みづらく感じた。特殊清掃が仕事になるって複雑な世の中です。#NetGalleyJP2023/09/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21095704
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品