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内容説明
本書は昭和二十二年六月、新聞紙上をにぎわした“黒部の山賊事件”を中心にまとめあげたものだが、同時に、黒部源流に半生を過ごした作者の生活記録の一端でもある。
目次
“黒部の山賊”を報道したころ
山賊たちとの出合い
山賊との奇妙な生活
埋蔵金に憑かれた男たち―別派の山賊
山のバケモノたち
山の遭難事件と登山者
山小屋生活あれこれ
その後の山賊たち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
snsk
4
今回の山行で、三俣山荘で買って鏡平で読み終わりました。個性あふれる山賊たちや山にまつわるいろいろな話、全て魅力的であっという間に読んでしまいました。2011/08/16
syo_masa
2
『山怪』のような山の怪談モノのつもりで借りたが、カッパや謎の声などの体験はあったが、北アルプスの山小屋管理などの苦労や、経験など内容は違えど違う面白さがあった。2019/09/05
伊藤有
2
ヤマケイの雲ノ平特集号で紹介されてた。今回の山行前に読みたかったが、叶わなかった。三俣山荘の売店で見つけて、荷物を増やすことに一瞬躊躇したが、下界で入手できないかもしれないと思い購入した。この本の舞台を一巡りした後、薬師のテン場で雨天停滞したので、ちょうど良いヒマつぶしになった。むしろ先に読まず、現地で読めたのは臨場感があってとても良かった。 50年前まで、山というのはほとんど彼らの世界だった。2013/08/21
なお
1
山小屋管理人と猟師の交流。山に対する熱意と執着心。生活の場としての山。2019/03/03
marumaru
1
おもしろかった。 昔の地図と今の地図を見比べながら読むと感慨深いです。 山賊(猟師)たちとの交流や山での不思議な出来事が主で、伊藤さんご自身の苦労話のようなものはあまり書かれていませんが、道や小屋が整備され、道具がよくなり、シロウトの私でも楽しく山に登れるようになったのは、こういう方々のご苦労のおかげだと思います。 この地域、ぜひとも行ってみたいです。 伊藤新道は現在整備中。 道を開いた方の名前がついているルートは、 どんなエピソードがあるのか知ってから歩くと景色も違ってくるはずです。2014/05/18