内容説明
雑誌編集長の椎名沙智は、アルバイトをしていた保坂奈美枝の結婚披露パーティーに出席するため、福井県小浜市へと向かった。相手は若き財務官僚のエリート。しかし、披露宴終了後の夜、奈美枝は失踪。お水取りの神事が行われる奈良・東大寺二月堂裏で、翌日、溺死体となって発見される。しかも白いパーティードレスのままで。沙智は旧知の宮之原警部に事件の捜査を依頼。奈美枝を巡る様々な人間関係が浮かび上がるが、目ぼしい容疑者たちには、すべて完璧なアリバイがあった。お水取り神事でつながる小浜と奈良を舞台に、宮之原警部が事件の核心に迫る。
著者等紹介
木谷恭介[コタニキョウスケ]
1927年、大阪生まれ。私立甲陽学園卒。浅草の劇団「新風俗」、「三木トリロー文芸部」などを経て、ルポライターとして活躍。1977年頃より風俗営業の女性を題材とした小説で一躍注目を浴び、その後『赤い霧の殺人行』で旅情ミステリーの分野に進出。近年は宮之原警部が活躍するシリーズが人気を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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