内容説明
マレー沖海戦で大破した長門と陸奥、大改装を受け、巨竜として復活。米最新鋭艦と宿命の闘いへ―。激烈な夜戦で最強の主砲がサウスダコタ級戦艦を葬る。
著者等紹介
内田弘樹[ウチダヒロキ]
1980年愛知県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ikedama99
6
本棚から取り出して一気読みだった。長門、陸奥の戦いというよりも、それにかかわった人たち・・早川、兄部、永瀬の戦いではなかったかとも思う。戦い方もその艦のもつ力を夜戦の中で発揮する方向で・・となっていて、読んでいて面白かった。2024/07/07
いちよんに
1
いつもは大和・武蔵の引き立て役な長門と不遇な役どころの陸奥が魔改造で最強戦艦、ってコンセプトがすべて。なんだけど、軽くて楽しく読めた。2017/06/07
池田羽衣
1
確か、戦争の初期から中期にかけては史実でも米軍はかなり綱渡りな感じですが。本作はそれに輪を掛けて悪いですね。新造艦を出す度に撃破されてるし。まあこのあとの日本軍はなんかジリ貧になりそうな気がしますね。そんなことを匂わす件がありましたし。2011/04/11
杞人
1
ふと思い立って再読というか再評価。遊撃隊の水雷戦力が極めて劣勢でアイオワ級撃破の切り札とならないことを見切った小柳少将が、金剛型高速戦艦の本来の役割である囮を兼ねた挺身照射を三水戦に委任して勝利する場面は興味深い。こういう一見些細なところでコンセプトの逆転を仕掛けてくるのが、この作者の架空戦記作家として侮れないところなんだよね。2011/03/01
杞人
1
この著者の得意技である「敗北した男たちが失ったものを取り戻すために闘う話」なのだが、早川少将の描写があっさり目であまり燃える展開とならず不満が残る。戦闘の展開も過去作品の焼き直しだし。そもそも長門って別に魔改造しなくてもダコタとはガチでやれると思うんだけどどうだろうか。2010/11/23