内容説明
日本人ビジネスマン西東南北は、太平天国の50文黄銅貨が出品されたオークション会場で、中国人の若い女性と知り合った。彼女は、清朝末期に中国大陸の半分を支配下に置いた洪秀全の子孫だという。中国本土へ行きたいという彼女の希望をかなえるため、二人は偽装結婚して中国に入国する。折しも上海万博の真っ最中で、二人は危険分子として秘密警察に追われることになった。捕まると何をされるかわからない緊張した日々の中で、二人の潜入が続く…。
著者等紹介
柘植久慶[ツゲヒサヨシ]
1942年愛知県生まれ。65年、慶応義塾大学法学部政治学科卒業。在学中より海外を歩き61年コンゴ動乱、62年のアルジェリア戦争、70年からはインドシナで対ゲリラ戦争を戦った。86年より作家に転じ、軍事史関係、冒険小説、歴史小説をはじめ、幅広い分野の作品がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。