内容説明
激突しようとしているのは水上戦力であった。片や大英帝国海軍。片や日本強制救助機構。互いにインドという地に支配力を欲し、身を削ることを厭わない勢力であった。別名「ZEROの艦隊」または「昭和海援隊」と呼ばれる洋上組織は、元来は戦争のために結成されたわけではない。海難救助と治安維持を主眼に結成された組織だが、帝国海軍が極端に疲弊している現在、遊兵となることは許されなかった。陸軍と共同歩調を取れる貴重戦力として、求められる職責を果たさなければならなかった。状況がZEROを後押ししていた。かつては妄海軍と呼ばれ、脇役を義務づけられた昭和海援隊であったが、時代は昭和海援隊に主役たれと命じたのだ。そうした流れのピークに位置するイベントが、今まさに勃発しようとしていた。ベンガル湾に集った日英四隻の戦艦が祖国の命運を賭け、砲火を交えようとしていたのである。
著者等紹介
吉田親司[ヨシダチカシ]
1969年福岡県生まれ。岡山商科大学卒。情報処理会社をリストラされた後、執筆活動を開始。日本SF作家クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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