内容説明
北アルプスの針ノ木岳で死体が発見された。他殺死体だった。被害者の同僚が死体の身元確認のために長野県警を訪れた。ところがその帰途、同僚の男が新宿西口の「思い出横丁」の食堂で、死体となって発見された。この二つの事件につながりはあるのか?長野県警道原刑事がその謎に挑む。
著者等紹介
梓林太郎[アズサリンタロウ]
1933年、長野県に生まれる。1980年、『九月の渓谷で』で、第3回小説宝石エンターテインメント小説大賞を受賞し作家デビュー。以後、山岳ミステリーの第一人者として人気を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Mitsuo Seki
1
辞めさせたいけど、辞めない社員を切った人事担当者などが針ノ木岳で遭難した。人事担当者は身分不相応な金を使い方をして会社から何らかの密命を帯びている可能性がある。 梓林太郎の山岳推理小説だから期待するほうが間違っています。登山シーンも警察による証拠固めシーンもなにもかも、張りぼての感じ。予算の少ない2時間ドラマにちょうどよいいい加減さです。 逆に言えば、簡単に犯人に辿り着くのがこの著者のよいところかも知れませんね。お金を出して読むような小説でないことは確かです。2012/09/17