内容説明
京都のミニコミ誌の記者・千里は、京都の通りを取材中堺町御池の交差点で奇妙なものを見つけた。みやびな雛人形の胸に貝裂き包丁が刺さったまま、植え込みの陰に置かれていたのだ。不審に思った千里は、民俗学者の竹之内春彦とともに人形の謎を調べ始めるが、その矢先、同じように胸に包丁が刺さった女性の死体が路上で発見された。さらに少し前にはひき逃げ事件が起きていたことも判明、どうやら奇妙な事件は京都に古くから伝わる“通り”の数え唄「丸竹夷」の歌詞に沿って起こっているらしい。事件はやがて恐るべき連続殺人へと発展する…。
著者等紹介
秋月達郎[アキズキタツロウ]
昭和34年5月15日、愛知県半田市に生まれる。早稲田大学を卒業後、東映に入社。本編映画のプロデューサーを経、作家に転進。現在、仕事のかたわら、町家と運河の研究に勤しみ、地域における町づくり支援をつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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