内容説明
東京地検特捜検事の斉木は、妻子を突然乱入してきた麻薬中毒者に惨殺された。事件は、単なる通り魔殺人として処理され、犯人の久保木は心神喪失で無罪となったが、背後に、贈収賄事件で自分が摘発・起訴した国会議員高山の影を感じた斉木は、検事を退官しひそかに調べ始める。しかし、そうした動きを知った敵が、反撃の牙を剥いて斉木に襲いかかってきた。烈しい怒りと哀しみを背負った男の、孤独で凄惨な復讐がはじまった―。
著者等紹介
勝目梓[カツメアズサ]
昭和7年、東京に生まれる。さまざまな職業を経験する間、『文芸首都』の同人となり、小説を書く。芥川賞、直木賞候補にもなり、『寝台の方舟』で小説現代新人賞を受賞し、本格的に作家生活に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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