Joy novels simulation
碧雲の艦隊〈2〉不沈空母ミッドウェイ島轟沈!

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 244p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784408603711
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

「おお…」。西郷少尉は、目前の光景に目を見張った。待機所の前の列線には、真新しい単発機がズラリと並べられていた。その数は二〇機。パイロットの方が数が多いが、交代でテストと慣熟飛行をするらしい。すべて単座の同一機種である。つまり戦闘機ということになる。機体には、まだ塗装がほどこされておらず、ジュラルミンが朝日を浴びて銀色に輝いている。零戦の機体は、薄いジェラルミンを使っているために、トタン板でできているような印象があった。拳でたたけば、ボコボコとへこむような音がした。だが、いま目の前に並んでいる銀色の戦闘機には、ジュラルミンがたっぷりとおごられているようだった。拳でたたいても、カンカンと硬い音がするにちがいない。西郷少尉は、尾部の下に目をやった。尾輪の手前にくぼみがあり、そこから着艦フックが覗いていた。ということは、零戦に替わる新しい艦上戦闘機か。

著者等紹介

菅谷充[スガヤミツル]
1950年、静岡県生まれ。小学生のとき松本零士氏の戦記漫画に憧れ、航空戦記漫画を描き始める。高校時代から石ノ森章太郎氏に師事し、’72年『仮面ライダー』(原作・石ノ森章太郎)で漫画家デビュー。’83『ゲームセンターあらし』で第28回小学館漫画賞受賞。’94年、近未来航空戦記『漆黒の独立航空隊』(有楽出版社)で小説家デビュー。以後、架空戦記と自動車レース小説を多数執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。