内容説明
初めは魅力的な女に思えた。画廊を経営している三船にとって、妻と死別した後の、かっこうの情事の相手だった。しかし、しだいにその女の存在が疎ましくなってきた。疎ましく思う原因はあった。彼の前に、新しい女が現れたのだ。しつこくつきまとう女に、三船はいつの間にか殺意を覚えるようになった。殺害決行の場所に、三船は南アルプスの地蔵岳を選んだ。霧の中だった。そこで確実に彼女を殺したはずだった。しかし、その女から一通の手紙が三船のもとに届けられた…。
著者等紹介
梓林太郎[アズサリンタロウ]
1933年、長野県に生まれる。1980年、『九月の渓谷で』で、第3回小説宝石エンターテインメント小説大賞を受賞し作家デビュー。以後、山岳ミステリーの第一人者として人気を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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