内容説明
旅行代理店「WTA」の秋月は、平家ゆかりの地をめぐり、名産のグルメを堪能しようというツアー一行を率いて下関と門司を訪れた。ところが、向かった名所旧跡で奇妙な出来事が続く。まず、宿泊予定の「潮見亭」裏の防波堤に、着物姿のマネキン人形が漂着。また、濡れるはずのない辰岩と天疫神社の河童の像が、晴天にもかかわらずびっしょりと濡れており、さらに安徳天皇伝説が残る隠蓑では藁人形が。そしてツアー最後の夜、今度は本物の死体が「潮見亭」に流れ着いた!しかも犯人としてツアー客が疑われ、秋月が真相解明に乗り出すことに…。
著者等紹介
金久保茂樹[カナクボシゲキ]
1947年、東京生まれ。紀行作家、料理評論家などを経て、1999年『龍の道(ドラゴンレール)殺人事件』(祥伝社)で作家デビュー
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