内容説明
「リンガエン基地からの報告です。沖合に敵艦多数を確認し、輸送船20隻を伴っているとのことであります」思わずマッカーサーの視線は、壁面に貼られた地図へと向いた。ルソン島中部西岸に位置するのがリンガエン湾である。北部の沿岸に位置するアパリと比較すればリンガエン湾とマニラとの距離は、ほぼ半分である。しかもリンガエン基地が、敵上陸部隊の手に落ちれば、中部地域に点在するロザレル、イバ、クラーク、デルカルメン、サンマルセリーノ等の航空基地も、危険に晒される。「こうなったらマニラの放棄も、視野に入れた作戦計画が、今後は必要になるかもしれん」呟くようにマッカーサーは言った。
著者等紹介
高貫布士[タカヌキノブヒト]
神奈川県出身。1956年生まれ。学生時代に、軍事評論家小山内宏氏、航空評論家青木日出夫氏らが創設した軍事学セミナーで軍事学を修得。出版社勤務を経て、軍事アナリスト・作家として活動。著作はノンフィクション、フィクションを問わず多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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