内容説明
木村は更に大きな声で言った。「この戦いは何十万、いや何百万の日本国民の命を助ける大作戦なのだ!」その言葉に、皆驚いた。「教えてください」「いったいどういう作戦なのですか」質問が戦艦の三十六センチ主砲を包み込んだ。木村司令はそれを無視するように、可能な限りの叫びに近い大声で言った。「米軍はまもなく一発で都市を消滅させる新型爆弾を完成させる!」あまりにも突然の発言で、艦上は静まり返ってしまった。「この艦隊の任務はその爆弾を奪うことである!」将兵達はただ呆然とするだけであった。
著者等紹介
小林たけし[コバヤシタケシ]
昭和31年、東京生まれ。有名進学校を卒業するも大学進学をせず、漫画家をめざす。やがて戦記漫画家として作風を確立。日本出版、立風書房、学研出版から多数刊行。個人作品集「蒼空戦線」「戦闘航海」(学研)など。一方で漫画原作者として二十本以上の原作を居村真二、松田大秀氏などに提供。個人原作集としては「ゼロ戦伝説」「雷撃野郎」(学研)など
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