内容説明
事件の発端は、雪洞に貯蔵しておいた食料を口にしたパーティの一人が、青酸性の毒物によって急死したことだった。だれが、何のために、貯蔵してある食料に毒物を混入させたのか?単なる愉快犯のいたずらなのか、あるいは明確な意志を持った殺人事件なのか。豊科署の道原刑事が捜査に乗り出した。しかし、事件はさらに奇妙な様相を呈してきた。同じ山岳仲間のパーティが、滑落死事件に遭遇したのだ。この滑落死は、事故なのか、殺人なのか。懸命の捜査が続く…。
著者等紹介
梓林太郎[アズサリンタロウ]
1933年、長野県に生まれる。1980年、『九月の渓谷で』で、第3回小説宝石エンターテインメント小説大賞を受賞し作家デビュー。以後、山岳ミステリーの第一人者として人気を博している
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