内容説明
昭和三年、江戸川乱歩は、『新青年』の編集長・横溝正史とともに、覆面作家・瑞江藍風との対談のため世田谷にある瑞江の家を訪ねた。ところが、そこで彼らを待っていたのは、全身を縄で縛られたうえ絞殺された妖艶な美女の無惨な姿だった!死体のそばには異端の画家・伊藤晴雨のものとみられるあぶな絵と、そして竹久夢二の絵が残されていた…。おりしも世間では、若い女性が縛られて絞め殺されるという事件がつづいていた。今回の事件は第四の被害者なのか?瑞江藍風との関係は?そして竹久夢二の絵はなにを語っているのか?独自に調べはじめた乱歩と横溝の前に浮かび上がった恐るべき事実とは。
著者等紹介
楠木誠一郎[クスノキセイイチロウ]
1960年、福岡県生まれ。1982年日本大学法学部卒業後、出版社に勤務。歴史雑誌編集のかたわら、1996年『十二階の柩』(講談社)で小説デビュー。1999年から専業作家に。同じ文豪ミステリーに『名探偵夏目漱石の事件簿』(広済堂出版『第8回日本文芸家クラブ大賞)、潔癖症探偵泉鏡花』三部作(中央公論新社)
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