放浪と日本人―「寅さん」の源流をさぐる

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  • サイズ B6判/ページ数 330p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784408592534
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0095

内容説明

映画「男はつらいよ」の主人公・車寅次郎の放浪を念頭におきながら、彼の放浪が何に由来しているのか、日本人の旅の歴史、古人の放浪や漂泊のありようといかにつながっているのかをさぐる。在原業平から山崎方代まで、日本史を彩った有名無名の放浪者群像。

目次

第1部 日本人の旅の系譜―前近代(「無用者」の旅;出家遁世;済民治国と布教の旅 ほか)
第2部 日本人の旅の系譜―近代(文学的野望に燃えて;永遠の傍観者;死に場所を求めて ほか)
第3部 車寅次郎とは何者か―放浪と定着、そして有用と無用(寅次郎の家出;甘えの構造;無用者の系譜―その「有用」について)

著者等紹介

吉村英夫[ヨシムラヒデオ]
映画評論家、愛知淑徳大学・三重大学非常勤講師。1940年、三重県に生まれる。早稲田大学教育学部国文科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

袖崎いたる

7
男はつらいよシリーズの車寅次郎に惹かれる方は楽しめることでしょう。全シリーズを観た私にとっては、寅さんという概念を掴み直すいい機会になった。また、寅さん的なものとして挙げられる人たちなども。内容は無用の用として寅さんをまなざし、その後にその視線自体を内破させる。「あまりに人間にんげんしすぎているから」こそ、寅さん及び、寅さん的な人たちは出来上がってしまうのだ、というわけ。余談ながら、本書を通して永井荷風が好きになれたし、芥川龍之介、良寛への関心を育めた。望外の幸いである。2019/11/22

tecchan

0
男はつらいよの寅さんの生き方を西行や芭蕉、さらには、尾崎放哉、山頭火などと比較しながら描く。我が国の歴史に繋がる放浪とは何かを探る。2025/06/17

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