悪女の玉手箱

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  • サイズ B6判/ページ数 268p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784408591766
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

私は五十代で何をまちがえたか。強いて言えば再婚である。けれどもあの再婚を思いとどまっていたとして、私に何が残っただろうか。省みて失敗はほとんど無い。二人三脚でよいしょこらしょと生きてきた。怒っておもしろ、泣いておもしろ、新子の世界。本音の言葉が光る、痛快辛口エッセイ集。

目次

懴悔の値打ち(手が好きで;耳のかたち;父の眼と私 ほか)
笑いの値打ち(あわて床屋;ドリーム・ロック;わたし流健康法 ほか)
涙の値打ち(腕まくり鮨;祖母の汗;生と死をめぐる「納戸」幻想 ほか)

著者等紹介

時実新子[トキザネシンコ]
川柳作家・エッセイスト。1929年岡山県生まれ。月刊「川柳大学」主宰。81年姫路市民文化賞、95年神戸新聞文化賞、01年神戸市文化賞をそれぞれ受賞。各紙誌の川柳投稿欄の選者をつとめ、広く川柳の普及に力を注いでいる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

3
2007年に逝去。私が若い時代、新子さんの作品にはまったことがある。 同世代になって読むと川柳もエッセイも尖がり過ぎていて苦しくなる。こんな風に生きたいとは思えないなぁ。「美しい馬車が来たのでさようなら」さようなら新子さん、どうもありがとう。2014/12/16

土方one太丹

1
タイトルに惹かれて拝読。なかなかの辛口エッセイでした。すごかった。時実さんがどんな方か知らずに読みましたが、川柳がなかなかジンと来ました。職場でこっそり読んでいる社長の週刊文春掲載の北方謙三さんのエッセイのように、この時代の方々はとにかくかっこいいと思います。そして、色っぽいというか艶っぽい。文章が美しいので普通に書いたら退くかもしれない部分も綺麗にしか読めない。素晴らしいと思いました。2007年に亡くなられてると知って残念です。ご冥福をお祈りします。2015/05/08

りりぃ

0
図書館本。エッセイ本なのに、小説を読んだ気分です。時実さんはとても魅力的な女性だったんでしょうね。もっと早く知りたかったです。2017/08/03

りっか

0
日本語の奥深さに触れられた一冊でした。2006/02/09

Shiho Kanie

0
川柳をちょこちょこっとはさんだ痛快エッセイ。 何?ナニがあったんですか?って聞きたくなる書き方で想像をかきたてられるけど、昔の人の話し言葉が優しくてよい。そして本業の川柳は、17文字でこんなに世界を広げられるのか、こんなに感情を表せられるのか、と驚くばかり。 「じんとくる手紙をくれたろくでなし」これだけで無限の愛と憎悪が詰まってる。 川柳ってすごい文化だ。この人の人生を知りたいから他のエッセイもさがしてみよう。2024/02/05

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