出版社内容情報
秘めた想いを届けます――
季節うつろう幕末の京都。伏見にある旅籠・月待屋には、不思議なほどに人の心を動かす手紙を書く代筆屋「懸想文(けそうぶみ)売りさま」がいるという。秘められた恋、切っても切れぬ親子の情、戦国の世にさかのぼる先祖の因縁――人々はそれぞれの想いを胸に、月待屋を訪ねる。京の四季と切ない人間ドラマをしっとりとした筆致で描く、人情時代小説。
〈目次〉
第一章 懸想文の男
第二章 母恋ひし人
第三章 血天井の城
第四章 饅頭喰い
第五章 伏見の酒
第六章 恋文の女
解説/桂 米紫(落語家)
装画/水口理恵子
内容説明
幕末の京都。伏見にある旅籠・月待屋には、不思議なほどに人の心を動かす手紙を書く代筆屋「懸想文売りさま」がいるという。秘められた恋、切っても切れぬ親子の絆、戦国の世にさかのぼる先祖の因縁―人々はそれぞれの想いを胸に、月待屋を訪ねる。うつろいゆく京の四季と切ない人間ドラマをしっとりとした筆致で描く、人情時代小説。
著者等紹介
花房観音[ハナブサカンノン]
兵庫県生まれ。京都女子大学中退後、映画会社、旅行会社などを経てバスガイドを務めるかたわら小説を執筆。2010年、第一回団鬼六賞大賞を『花祀り』で受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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