出版社内容情報
美しく可憐な少女は、
「不老不死」のアイドル?
楯石希津奈。十五年以上前にアイドルとして活動していた少女が、当時とまったく同じ外見で現れた。患者の姿に驚いた精神科部長の墨田淳子は、統括診断部の天久鷹央に診察を依頼する。だが、その矢先、父親によって希津奈は連れ去られてしまい……。ミイラ化した遺体。自殺からの復活。不老不死は実在するのか? 現役医師が描く医療ミステリー! 書き下ろし掌編「天国への道」収録。
内容説明
楯石希津奈。十五年以上前にアイドルとして活動していた少女が、当時とまったく同じ外見で現れた。患者の姿に驚いた精神科部長の墨田淳子は、統括診断部の天久鷹央に診察を依頼する。だが、その矢先、父親によって希津奈は連れ去られてしまい…。ミイラ化した遺体。自殺からの復活。不老不死は実在するのか?現役医師が描く医療ミステリー!書き下ろし掌編「天国への道」収録。
著者等紹介
知念実希人[チネンミキト]
1978年、沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒、日本内科学会認定医。2011年、第4回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を『レゾン・デートル』で受賞。12年、同作を改題、『誰がための刃』で作家デビュー(19年『レゾンデートル』として文庫化)。15年『仮面病棟』が啓文堂文庫大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
papako
39
永遠の若さとか美とか命って魅力的なんですね。それが宗教に結びつくとお金になるんだ。娘も孫も道具としてしか見ていないじじいが鷹央先生に何言ってるんだか。そしてやっぱり犯人は語るねぇ。詩に幸あれ!2025/02/07
Shun
31
暫く離れていたシリーズを数年ぶりに読了。版元変更に加えアニメ化帯と盛り上がりを見せているミステリシリーズです。ラノベ系のミステリ作品の中で本作はトリック要素に本格的な医学知識が用いられ、また作家の専門でもあることから際立った個性を持っている。その点は専門的すぎて真実かは判断できないが、容易にトリックを見破れないとも言えミステリ小説としては面白い。そして今回のテーマは「不老不死」。15年以上前のアイドルとしての姿から全く衰えていない少女の謎とは何か。探求心旺盛な鷹央が本業そっちのけで突っ走る姿が懐かしい。2024/05/11
よっち
31
かつてアイドルだった少女・楯石希津奈。十五年以上を経て全く同じ容姿で現れたことに驚いた精神科部長の墨田は鷹央に診察を依頼し、美しいままの少女の不老不死の謎に挑むメディカルミステリ。検査をしようとした矢先に希津奈を連れ去った父親の存在、発見されたミイラ化した遺体、自殺を図って死体も発見された状態からの復活。今回は舞が選択研修で統括診断部に配属されてドタバタっぷりが加速して小鳥が振り回される展開でしたが、思っていた以上に厄介だった不老不死の謎を見事解決してみせた鷹央も成長しているんだなとしみじみ実感しました。2024/04/05
ふーりん
15
天久鷹央シリーズとは知らず、最新版から読んでしまいましたが十分楽しめました。ミステリーだけどユーモアもあり小鳥遊との関係もテンポよく書かれています。ハチャメチャな鷹央もお姉ちゃんには頭が上がらないけど、不老不死の謎解きはさすが鷹央先生だから推理できたのでやっぱりすごい先生なんでしょうね。またまた読みたい本が増えました。2024/08/21
秀玉
15
購入済みだった。読むことにした。毎回同じ構成に飽きを感じつ読み始める。主人公女医、部下の外科医、研修の女医三人に刑事2人の掛け合い漫才コンビが事件を解決するお話。だが、やはり面白い。一気読みしてしまった。今回は小鳥(鷹央の部下で男性医師)の言い方がきついと感じた。たとえば否定の発言「違う」と強い。「違いますって~」がこれまでだと思うが。このきつい言いきり口調はこれまでのキャラに合わない。さらに鷹央にもう少しやさしかった、もっと信頼していた描写があったが、今回はいやいや感だけで、この人についていく感が希薄。2024/05/19